あれは忘れもしない、高校3年の文化祭。
私のクラスの出し物は『ストラックアウト』でした。
九分割されたパネルにボールを投げて、撃ち抜いた枚数を競うというものです。大抵は野球のピッチャーマウンドからホームベース上に置かれたパネルにボールを投げます。
私たちが作ったのもそのタイプでした。
パネルを支えるフレームは木材でできていて、パネルのはまり具合によってはボールが真ん中にきちんと当たらないと落ちないので、パネルに当たったと判断したときは手で落とすことになっていました。
そのため、係員として私はフレームのすぐ横に立っていました。
ときどき暴投する挑戦者にボール(テニスボールを使用していました)を当てられたりしましたが、距離もあるのでさほどダメージを受けることはありません。
……が。
軟式野球部の速球派ピッチャーである山田くん(仮名)が挑戦したとき、全力投球したボールがフレームに当たり、その剛速球な跳弾が避ける間もなく私の大事なところに直撃しました。
鈍い痛みで呼吸が止まり、グラウンドを転げまわって土まみれになりました。
周囲は爆笑で沸いていましたが、私はそれどころじゃありません。〇ぬかと思いました。
しばらくして何とか地獄の苦しみから生還し……私は思いました。
私の文化祭の思い出のすべては、一生このワンシーンになるんだろうな。
と。
実際、それから相当な年月が経っているのに、「文化祭」と聞くとその出来事を痛みとともに思い出します。
――さて。
そんなどうでもいい前置きはともかく。
近日中に『翻訳さん。Short Story 4 『文化祭』』をリリースする予定です。
前後編、9000字程度となると思います。
しばしお待ちいただきますよう、お願いいたします。