南村知深

あえて言わずともこれは駄文です。 立派な創作論や文章技術について語る場ではありません。 ただ表題の通り、私が小説を書いているときに思ったことなどを取り留めなく書き連ねるだけでござ…

ファーストキスで失敗したくない。だから練習したい。 脳内お花畑が満開の萌々花はそう言った。 その考えがまったく理解できない夏葵だったが、言い出したら聞かない萌々花が面倒になって練…

魔物が棲む深い森の中で暮らすポンコツ魔道士イーリスと元伯爵令嬢ユリアーナ。二人は互いを想い合い、助け合って仲睦まじく生活している。 ある日、ユリアーナは回復薬を作るために必要な薬…

今日は十二月二十四日、クリスマスイブ。 世間では甘い空気に満ちているんだろうけど、私がいる部屋はそうじゃなかった。年末のイベントのために、マコちゃんと私は一刻も早く漫画を仕上げな…

友人が私に投げかけた『誰かにプレゼントを贈るとき、見返りを求めるか？』という質問。 私は相手が喜んでくれればそれでいいと思うけれど、私の彼女である上有住澄香は「求める」と答えた。…

文芸部の後輩である依子（よりこ）は幼い頃、仲の良かった女の子とお別れすることになり、そのとき約束したらしい。 「十年後、この桜の下で会おうよ」 依子はそれを今も覚えていて、当時の…

放課後になると使われなくなった旧音楽室にやってきてピアノを弾く高校生、樋川柊二。彼はピアノ嫌いを公言していながらもピアノを弾く日々を送っていた。 ある日、彼が以前に作曲したオリジ…

【『翻訳さん。』1000PV達成記念企画】 　『翻訳さん。』の主人公『リッちゃん』こと浅茅律子の親友、白川ケイと東藤ユキノ、二人のスピンオフ物語です。 　基本的に一話完結の短編…

魔導書を買うために王都を訪れ、ついでに冒険者ギルドで薬草採取の依頼を受けたポンコツ魔道士の少女イーリス。 達成しても思ったほどの収入がなく落胆していると、ギルド職員から簡単で実入…

明日は紗耶とお出掛け。でも、楽しみ過ぎて眠れない。 そこでふと見上げた夜空には真っ白な半月が浮かんでいて――紗耶もこの月を見上げているのだろうか。

放課後の図書室で仕事をしていた本荘紫織は、同じクラスの男子、江端から手紙を渡される。それはスマートフォンのメッセージアプリが全盛の今どきには珍しい『ラブレター』だったが、宛名は紫…

私、那須野深瑚（なすの みこ）。中学二年生。 二学期の期末テストが終わり、もうすぐ冬休みを迎えるというある日、私の恋人の神前璃々那（かんざき りりな）がクラスメイトの梁川さんか…

私、那須野深瑚（なすの みこ）。中学二年生。 今日はこの冬一番の冷え込みとかで、今朝の通学が寒くてたまらない。 なのに、私の恋人の神前璃々那（かんざき りりな）は手袋もせずに可愛…

いつも駅で待ち合わせて一緒に登校する白川ケイと東藤ユキノ。 しかしその日はケイが待ち合わせの時間に現れなかった。 なんとなく嫌な予感がしたユキノは、急いでケイの家に向かい――そこ…

私、那須野深瑚（なすの みこ）。中学二年生。 もうすぐ文化祭があるんだけど、そこで行われるクイズ大会に私と恋人の神前璃々那（かんざき りりな）がクラス代表として出場することになっ…

私、那須野深瑚（なすの みこ）。中学二年生。 唐突だけど、私には恋人がいる。 名前は神前璃々那（かんざき りりな）。 リリはちっちゃくていつも眠そうで、なんというかとにかく可愛い…

レベルとステータスをカンストさせ、女神から迷惑なレアスキルを付与されてしまった勇者エヴェリーナ。魔王キゥロトディアを倒せなくなった彼女は、世界を騙す方法で平和を実現させた。 しか…

『翻訳さん』と呼ばれる人見知りな彼女は、今日も薄暗い第二図書室で外国の物語を訳している。私はその物語を彼女の声で聞くのが好きだ。 これは、たまたま立ち寄った朗読会で彼女に出会い、…

　田舎町の農家の次女として生まれた私。国王から届いた手紙で私に『勇者』の適性があると告げられ、人類滅亡を企む魔王を倒すことを命じられた。 　しかしこの魔王、めちゃくちゃ強いらしい…

桜の咲く季節。 何気なく薄紅色の花を眺めているとき、ふと思い出した。 高校を卒業して新しい生活を迎えるときのことを。 私は進学のために、地元を離れた。 彼女は目標のために、地元…

ゲームや漫画から抜け出てきたような、容姿端麗で才色兼備で文武両道で凛々しく性格も良いという、ぐうの音も出ない完璧超人がわが校の風紀委員長である甲矢神先輩だ。彼女は全校生徒から慕わ…