夏目弥杜

主人公の彼は探偵が嫌いである。 探偵とは元来、正義のヒーロー、常に皆から求められ尊敬される存在だった。しかし、この小説ではその常識は通用しない。探偵が“悪”として書かれるこの小説は…続きを読む

犬神家、獄門島、八つ墓村、etc 横溝正史を読んだ者ならば確実に笑えるパロディ作品でした。ギャグの出し方からオチまで秀逸で飽きさせずリードしてくれます。 横溝正史既読者には特にオス…続きを読む

心が奪われるという衝撃的な展開から、ラストの少し切なくなるシーンまで、主人公の少し達観したかのような語り口調があっという間に導いてくれました。 SF的な設定の使い方とラストシーンの…続きを読む

偶然マッチングアプリであったのはクラスメイトの女子だった。 二人がマッチングアプリを使い始める経緯からデートの後までがとても読みやすい文体でつづられており、文字数も多くはないため時…続きを読む

皆が邪神と呼び貶めるノクシアいう神を、ただ1人信仰するロドリックという老騎士がいた。はある日、夢の中でノクシアから語りかけられる。あなたの願いを叶えましょう、と。 それからロドリッ…続きを読む

テンポが非常によく、文字数も少ないため読みやすいと感じました。主人公がとにかくお人好しでなんだか応援したくなってしまうキャラクターなのが魅力的です。

年上の彼女である孝代さんと主人公。その2人の他愛無い日常会話が非常に魅力的です。
全体的に文字数も8000文字と少なめで、空き時間などでほっこりしたい人にオススメの作品でした。

クローズドサークルに陥った館で起こる連続殺人事件。その真相は！？ 衝撃的な朝で始まるミステリー。止まらない連続殺人の果てに見せつけられる意外な真実。思わぬ展開に瞠目させられます。 …続きを読む

約1000文字。この非常に短いこの尺の中に、作者はいかなるどんでん返しを仕掛けたのか。どんなに深く考えても私は見事に騙されてしまいました。

作者自身が作品のタイトルに”叙述トリック”と銘打っている時点で、新本格ミステリの信奉者は胸躍らせられるのではないでしょうか。 ゆったりとした落ち着きのある文章の中に隠された巧妙なミ…続きを読む