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アクチュアリティ、生命、夢うつつ………あとがき的な何か

『アクチュアリティ、生命、夢うつつ』というエッセイを書いてみました。

ハイデガーの生物論について考えていたんですが、動物は貧乏的である、という彼のテーゼが妙に頭から離れなくて………。

きっと人間の世界もそうなんじゃないかって思います。それは、けっして貧しい世界という訳じゃなくて、色彩豊かな世界だとしても、絶対的な世界像じゃないよねって。

だって宇宙にはもっと沢山の世界があるはずだから。

4件のコメント

  • ゆうきさん、こんばんは(´▽`*)

    「アクチュアリティ、生命、夢うつつ」拝読させて頂きました。とても興味深く、思考の深まりを感じました。各話の全てが好きです。
    もっとずっと、その世界に触れていたいと心から思いました。本当に素敵なエッセイをありがとうございます。

    動物は貧乏的である、その直訳的な言葉には、重ねられた縮図のようなものを感じました。
    同じ生命体である人間にも、当てはまるところがあるんだろうなぁって。

    そうして、私もゆうきさんと同じ考えで、貧乏的=貧しい世界ではないと思っています。
    そういうこと、もっと沢山考えてみたいな。
    宇宙についても。


    本当に、この作品をありがとうございます!
    もっと触れていたかったです。
  • 空さん、こんばんは!
    コメントありがとうございます。

    エッセイ、読んでいただきありがとうございました!

    ハイデガーという哲学者は形而上学の根本諸概念という本(僕は読んでいませんが💦)の中で、世界の見え方を3つに区分したんです。 

    ①石から見た世界は無世界的。
    ②動物から見た世界は世界貧乏(ひんぼう)的、
    ③人間から見た世界は世界形成的、

    という感じです。こう並べてみると、人間に特権的な世界を与えているようにも見えますよね。でも、先日ご紹介したユクスキュルの環世界の概念を知ると、人に特権的な世界像はないような気もします。 

    確かに、世界貧乏性と世界形成との関係は動物を見下した等級順位ではないのかもしれませんけど、なんとなくハイデガーさんの思想は人間中心主義的な考え方なのかなと思ったり。(なんだか哲学の授業みたいになってきました💦)

    このエッセイ、一応は完結しているんですが、また考えがまとまったら、続きを書こうかなと思っています。どうぞ、よろしくお願いいたします!いつも、ありがとうございますっ!
  • ゆうきさん、こちらの方こそありがとうございます!

    なるほど、世界の見え方を3つに区分するとはよく考えられていますね。①から③までの項目、独特な分け方だと感じると同時に、とても考えられたのだぁと思いました。

    人間と環世界こうして見るとそう差異はないようにも感じます。世界貧乏と世界整形、そこにあるのはもしかしたら、人が考え出した人による人の基準もあろそうだな、とも思えています。

    ゆうきさんのエッセイ、とっても好きです、もし、続きがあるならもう、嬉しいです、本当に。心から。
  • 星埜るう さん、コメントありがとうございます! ガブリエルの この世界はなぜ存在しないのか、は僕も読みたい本です。

    メイヤスーの有限性の後で、の日本語訳が出版されて以来、実在論がにわかに盛り上がっている感じですかね!

    文化というのは興味深いテーマだと思います。カール ホパーの3世界論にも通じるかもしれません。

    SFと哲学はとても相性が良いと思います!僕もそんな物語を書きたいなと思っています。
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