小学生の頃から夏休みなどの期間中は、洗濯くらいの家事は手伝っていた。母の「仮アシスタント」といった所か。
しかし、母は女。言わずもがな女の人には「月のもの」月経という生理現象がある。あの時、貴方は若かった。うちには女の人は母しかいなかったから。
母はがさつなのか、パンツに生理用品を付けたまま洗濯ネットに入れてしまう。男でも女でも洗濯ネットに入れてしまわれては、気が付かないのも無理もない。
僕も知らずに洗濯機を回してしまい、干す時に「ああー!!」気付いてしまい、仕方なく生理用品を捨てて手を洗い、全部の洗濯物をまた洗濯機で水洗いしていた。一度や二度ではない。
如何せん男には解らないから。
または入浴する為、浴室に入ると、何とバスチェアに生理用品がボンッ!! と置いてあるではないか…。「だらしねえなあ…」、仕方なく僕は生理用品を指で摘んでゴミ箱に捨てる。これも一度や二度ではない。
だが僕は「お母さん、「使用済みの」やつはちゃんと始末しといてよ」などとは、一度も注意や文句は口にした事がない。
当時は、「女の人も大変なんだ」「そんなもんなんだなあ」くらいに思っていたのかもしれない。偏見だが、父や弟だったら一言か二言注意や文句を言っていたかも…。
生来、経験してみなくては解らない辛さだから。こればっかりは。
現在になって僕が母にその話をすると、「ハハハハッ!! ご免ご免。ありがとう」こう言いつつ自分の事なのに、爆笑…。
母は本当に詫びているのやら…。でも、養って貰っているのは事実なので、生理用品の件も含めて、あれやこれやと注意、文句は言ってはなるまい。
我が家はこの様な感じでございます。