• 現代ドラマ

画面は思いやり発信局 やり取り

 今年の8月から始めた、同学年の男女とのLINEでの会話やら、再会。思えば中学卒業、成人式以来、20年以上も誰とも連絡を取っていなかった。
 何故、42歳の今年だったのか? 自分でも説明は着かないけれど、もう自分の殻に閉じこもっているのが耐えられなかったのだろう、これしか説明のしようがない。

 東京で出会った友達とLINEで、僕がお題を出して「大喜利」などもやったけど、正直な気持ち面白いのか、文面にするとつまらないのやら。
 その1ヶ月後くらいに始めたのが、同級生とのやり取り。
 僕の小中学生の頃のニックネームは、ジャッキー。小学1年生の時からで、多分、当時は髪を伸ばして前髪を下ろしていたから、髪型でジャッキー・チェンの名前が出て来たのだろう。

 だから、僕は未だにジャッキーと呼ばれている。
 「みんな変わった」「変わらない」で、「そりゃ変わるだろうね」「当時からすれば丸くなったよ」。「家事をやる」「手伝いはするか?」で、「家事も何もかも出来る人なんていない」「これも発達障害の症状なのか、部屋が「汚部屋」。症状なのか我儘なのかは、私は母親じゃないから解らん…!」「発達障害って最近よく聞くけど、人間、多かれ少なかれみんな何かしらの「障害」は持ってるよ」。

 男女二人にメッセージを送って、「ああでもない」「こうでもない」と言い合う。
 時には、今、この年齢だから語らえる内容も、「ああだった」「こうだった」と自白し合う。
 只、「こうして貰おう」「ああして貰おう」などと狙ってメッセージを送ると、特に異性との場合、言わずもがなだけど違う反応になる。

 42歳で始めた「自分を棚おろし」し始めた行為も、中々スリルがあるものだ。
 何故もっと早くに、比較的、精神状態が落ち着いていた時期に、同級生とLINEのやり取りをしなかったのか、悔んでも致し方ないけれど悔んでしまう自分。

 40代、もう若くはないけれど、「年寄」と呼ぶにはまだ早過ぎる……。だから「中年」なのだ……。
 同級生とLINE交換し始め、「自分を棚おろし」に付き合わせたのも、遅くもないけど速くもない。中途半端な年齢……だからこそ良い訳で、これまでの自分の人生に照らし合わせても、自分にはしっくり来る年齢だ。

 LINEなのに、一々下書きして、誤字脱字がないか確認する、ユニークなキャラの奇人変人の「棚おろし」活動は、いつまで続くのやら……。

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