U星人は、とある無人の星に、いのちの種をまいた。 その星では、みるみる内に、生物たちの進化が進む。 ついに、人型の生命が誕生したところに、U星人が再び訪れたのだが……

外科医のK氏のもとに、怪しいサプリの営業メールが届く。K氏は軽い気持ちで、メールに書かれた番号にかけるが……【投稿4本目】

エリートサラリーマンのKは、仕事終わりにスナックに寄ってみる気になった。そこは、店員がコロコロと変わる風変わりなスナックだった。【投稿3本目】

人間は、次々と法律やルールを作った。ありとあらゆる行動に、免許が必要な世界。【投稿2本目】

海を統べるO姫は、海産物を乱獲する人間を懲らしめるために、刺客としてカメを地上に送り込む。【投稿5本目】

経済成長に伸び悩む日本。総理大臣のK氏は、ある大事件をヒントに、起死回生の妙案を思いつく。【投稿6本目】

S氏は化粧品店で、老婆から怪しい香水を勧められる。【投稿8本目】

地球のそばに宇宙船が一隻。それは、妙な光線を発してから、銀河の彼方に消えた。それから程なくして、人類に「少子化」が起こり始めたのだった。

百一歳の「わたし」は、老人ホームで暮らす。 自力ではほとんど歩けないが、頭は冴えている。 身寄りはいない。 施設の仲間は、会話の成り立たないものばかりで、話す気にならない。…

【お知らせ】 こちら、七夕を意識した作品となっております。 【注意】 作中の漢字表記について。 新字体パートと旧字体パートに分かれています。 中国語（台湾）で使われている、画…

僕は、憧れの女性とのデートを楽しんでいた。 デート中彼女は、僕にとって苦い思い出のあるアイスクリーム屋さんの前で立ち止まる。 そのアイスクリーム屋さんというのは、僕が前の彼女…

世は戦乱。 ここは大和国（やまとのくに）は真螺遁山（マラトンやま）。 山神フモトカケルノミコトが住むという言い伝えがあるその山頂で、大和軍は、蝦夷国（えぞのくに）を打ちのめすこと…

　——感情移植装置。 　それは、強烈なイメージを脳に流し込むことで、特定の感情を植え付けることを可能にする装置。 　喜び、怒り、悲しみ、驚き…… 　幸不幸、あらゆる種類の気持ち…

神に仕える妖精ノアラは、背中に翼の生えた、小さな女の子。 ある日、ノアラは神様の頼みで、とある青い星の調律者（チューナー）を務めることになった。 調律者（チューナー）の仕事は…

雲の上に住む少女は、 変わった人形で遊んでいた。 その名も…… 「付け替え人形」。 少女は人形を、 衣装を着せ替えて、 可愛くしたりかっこよくしたりするのではなく、 頭や手…

【あらすじ】 一九四五年、八月十三日の夜。 神風特別攻撃隊第七御盾隊第三次流星隊に所属する生野幸太郎（いくのこうたろう）は、家族と友に宛てた遺書を書き、それを上官の由良木宗親（…

とある科学者の男がいた。 男の名は羽生雷風（はぶらいふう）。 彼は優れた腕を持つ科学者には違いなかったが、昔から権力者や金持ちには嫌悪感を抱いており、自分の能力で金儲けに走ろ…

神は生物を創造した。 生物が進化を重ねて種類が一つ増えるごとに、神はその新たに生まれた生物の生態を一冊の本に記し、自らの書架に加えた。 じきに、書架は多種多様な生物の本で、い…

第一〇一〇一代内閣総理大臣、出風呂間賢人（でふろまけんと）は、SNSでエゴサするタイプだった。 溢れんばかりの誹謗中傷に辟易し、辞任も考えた出風呂間総理だったが…… 総理は心…

夏の営業外回り。 私、甘利瑞樹（あまりみずき）は、白金（はっきん）工業のトップ営業だ。 今日も飛び込み営業で、街中を練り歩いていると、一軒のハンコ屋さんを見つけた。 かなり古び…

奥珠子（おく たまこ）は、社会人二年目に突入した。 彼女は、多摩川上流の小河内（おごうち）ダムの管理業務に従事している。 いつものようにダムと貯水池周辺を点検して回るのだが、…

いちおくまん年後の未来。 ネオ・エド幕府五代将軍、根尾徳川手綱握吉（ねおとくがわたづなにぎりよし）は、生き物が大好き。 その大好き具合と言ったら、肉眼でも見えないような、微生…

地球。 そこは人類という高等知能生命が蔓延る文明の惑星。 人類による地球の支配は、未来永劫続くかと思われた。 しかし！ ある時聞こえ始めた『謎の声』によって、人類は翻弄さ…

とある星にて。 その星の住人は、非常に想像力豊かで、信心深かった。 彼らは科学と宗教とを駆使して、文明を築いた。 しかし、巨大なマザーシップが襲来し、星じゅうに謎の液体を散…

法による、秩序。 慣習による、秩序。 不完全な秩序は、混沌をもたらす。 混沌の下で、人は、感覚を、狂わせる。

——ねんどあそび。 五歳の兄、創司（そうじ）は、粘土をこねて、スーパーマン一号を創った。 三歳の妹、夕（ゆう）は、それを壊した。 創司は、怒る。 母は、怒らない。むしろ、…

とある二国の国境沿いの町。 町には、高く大きな、赤レンガの時計塔があった。 そして、その時計塔に…… 毎日イタズラをする、一人の青年がいた。 青年は、時計塔によじ登り、時…