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現在連載中の『陰VISIBLE OF THE DEAD』の設定について

 今まで、長編の連載中に近況ノートで作品についてあれこれ言ったりはしてこなかったのですが、こうして書き綴っているのには理由があります。
 それは、連載中の『陰VISIBLE OE THE DEAD』における〝ゾンビから無視される〟という登場人物設定について、既視感を覚えている方がおられるかもしれないからです。
 別に、誰に指摘されたというわけでもないのですが、少し前にTwitterの広告などでも話題になっていた某作品と設定が似ているという点について、ここで説明、もとい弁明をしておきたいと思います。

 そもそも、この『陰VISIBLE OE THE DEAD』を書き始めたのは、三年ほど前のことでした。作品の系列としては、『生命の膿』の前に完成させていたものになります。
 その原案——作品の根源、もとい、そもそもの出発点としては、〝学校中の人間から無視されるいじめを受けていたから、ゾンビパニックが起きて学校中の人間がゾンビになっても生前の習性が残っていて無視される少年〟というアイデアを思いついたのが始まりでした。
 その時点では、いいアイデアを思い付いたと薄ら馬鹿なりに喜んでいたのですが、いざ物語のプロットを練り、書き出そうとした時に、類似している作品が無いか調べたところ、件の某作品を見つけて、愕然とした次第です。
 ああ、もう先駆者がいたのか。所詮、僕の発想力なんてゲボ以下だな、と打ちひしがれました。書くのをやめなきゃ、書いてもどうせゲボ以下の人間が書くのだからゲボ以下の作品にしかならないだろうと、絶望しました。
 しかし、件の某作品の内容について調べていく内に、どうやら僕の書きたいものとはベクトルが違っているなあ、と思ったのです。
 そこで僕は、どうせダメでもせっかく思い付いたのだし、後から批判されても良いから、とにかく書き出してみようと決意しました。
 結果として、どうにか完成させた後、わけあって二年ほど凍結させることになったのですが、今になって、僕は『陰VISIBLE OE THE DEAD』をカクヨムにて公開させることにしました。
 その理由に関してはあとがきにでも書き綴ろうと思いますが、とにかく、僕は先駆者がいると承知の上で、『陰VISIBLE OE THE DEAD』を連載しています。
 ありがたいことに、第一章を完結させた今現在の時点では、応援コメントやレビューの星を頂いており、誰からも「これパクリじゃねえか」という意見は頂いていないのですが、一応のけじめとして、『陰VISIBLE OE THE DEAD』の設定に関するいきさつをここに記すことにしました。
 上記した通り、批判されたとしても、仕方がない作品です。僕がここでどう弁明しても、後出しジャンケンになることに変わりはありません。
 それでも、僕は『陰VISIBLE OE THE DEAD』を最後まで連載し、完結させるつもりです。

 上記の理由もあって、僕はこの作品を、〝他人からどう思われようと、自分にリミッターを掛けずに好き放題やりたいことを詰め込んでやろう〟というテーマの下、もとい、とてつもなく見苦しい開き直りの下に書き始めました。
 第一章の時点でも、お読み頂ければ分かる通り、とてつもなく馬鹿げたものになっていると思います。まるで、パンツ一枚の男子中学生が何も切れないナイフを振り回しながら、人目もはばからずに大声で下手くそな歌を歌っているような作品です。その実、いい歳こいた大人が書いているのだから尚恐ろしい。
 その上、第二章からは作品におけるもう一人の主人公が登場し、さらにその馬鹿馬鹿しさが恐ろしい勢いで加速していきます。
 楽しんで頂けるかどうかも、連載を追いかけて頂けるほどの面白さを担保できているかどうかも分かりません。
 それでも、見苦しい物言いになってしまうのですが、どうか最後まで、『陰VISIBLE OE THE DEAD』という僕の我儘——血みどろゾンビホラー青春劇にお付き合い頂ければ幸いです。 恐惶謹言。

4件のコメント

  • アンダーグラウンドの椎葉伊作さんにアマチュア(と言うのも厚顔に過ぎるほどの産廃ぶざま馬鹿)の私が気安く口を挟むのも(※)ホンに夜郎自大な話ではありましょうが、向後も変わりなく応援しとります

    仮令大炎上なすっても骨は拾いますので御安心ください


    ※野暮を承知で念のため注を挟みますが、茲でのアンダーグラウンド云々は曩に椎葉伊作さんがX(旧:Twitter)にてシェアされていたTBHの楽曲に沿わせたつまらない洒落です
  • 久しぶりの長編新作、楽しみに読ませていただきます。ユニークなアイデアでさすが!と思いました。

    世の中これほどサブカルが氾濫していて似通っていないものなど皆無だと思いますが、そこを避けてオリジナリティを追求される姿勢は尊敬します。
  •  ぶざますぎるさん、コメント頂き、ありがとうございます。

     所詮はアングラ気取りの骨なし野郎に過ぎない為、骨も残らないかも知れませんが、それまでは雨にも負けずにやっていこうと思うので、行く末を見守っていただければ幸いです。ありがとうございます。
  •  神崎あきらさん、コメント頂き、ありがとうございます。

     どう足掻いても先駆者の足跡を踏んでしまう時代なのかもしれませんが、どうにかぴったりとなぞらないように試行錯誤してもがいておりますので、行く末を見守って頂ければ幸いです。ありがとうございます。
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