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2021年を振り返って

 カクヨムにて、椎葉伊作として活動を始めて、3年が経過しました。

 今年は『空に、感情』、『命からの手紙』、『僕は死ぬほど君に恋をする』、『♰STILL DREAMING♰』、『月台の道』、といった短編を公開し、アカウント当初から執筆していた短編集『怪異—百モノ語—』を完結させることができた一年でした。

 いうなれば、短編ばかり公開していた一年でしょうか。『怪異—百モノ語—』は総文字数でいえば長編になりますが、一続きではあるものの、形式としては短編集に近いので、長編を書き上げた気分にはなっていません。

 今年公開してきた作品たちですが、執筆している際にはどれも好きなものとして感じていましたが、今現在では感じ方が変わり、それぞれ好き嫌いがかなり別れています。
 順番を付けるとすれば、
 『月台の道』>『空に、感情』>>>『命からの手紙』、『僕は死ぬほど君に恋をする』>>>>>『♰STILL DREAMING♰』
 でしょうか。
 『空に、感情』は気に入ってはいるのですが、一カ所だけ後悔している部分があるので、それが引っ掛かっています。
『命からの手紙』、『僕は死ぬほど君に恋をする』は、二つとも文脈がほぼ同じになってしまったのと、物語の詰めの甘くなってしまったので、どちらも消し去ってしまいたいほど気に入っていません。
 『♰STILL DREAMING♰』に関しては、とても複雑な気持ちです。書いている時は好きだったのに、今となっては反吐が出るほど嫌いになってしまい、読み返すこともほとんどしていません。一番嫌いな自分を反映しすぎたせいだと思います。
 唯一、手放しで気に入っているものは『月台の道』だけです。これだけは、僕が表現したかったことを正直に形にできているような気がします。
 まあ、これは今の感じ方なので、また後々変わってくるのかもしれません。

 『怪異—百モノ語—』に関しては、執筆している期間が長すぎたせいか、どう感じているのか自分でもよく分かりません。あとがきに記した通り、気に入っているエピソードもあれば、消し去りたいエピソードもあるので、好きとか嫌いとか、一言では括れないものになっています。
 ちなみに、今のところ〝よっぽどの事〟は起きていません。これから起こるのか、何も無いのか、それとも、もう何か起きているのかは、僕の知るところではありません。

 とまあ、うだうだと書いてきましたが、どれを読み返しても頭をよぎるのは、相変わらず、もっと上手くやれたとか、こんな酷い文章を書いていたのか、といった後悔ばかりです。今更直しても仕方がないのと、これからの教訓にする為にそのままにしていますが、なんだかんだ、完結させられたことは嬉しく思っています。

 また、今年はありがたいことに、たくさんのPVや応援コメント、レビューを頂いた一年でした。それだけでなく、youtubeにて、『怪異—百モノ語—』を朗読して頂けるなど、とても嬉しいことが続いた一年でもありました。拙作を読んで頂いた方々、朗読で触れて頂いた方々には、感謝の念しかありません。日々、とても励みになっておりました。本当にありがとうございました。

 来年はどれだけ活動できるか分かりませんが、希望としては、長編をいくつか公開できればいいなと思っています。とりあえず手始めに、一月にホラー長編を一作、公開する予定です。新年早々に、あまり心が晴れやかにならない話を公開するのは、自分でもどうかとは思いますが、よければお付き合いしてくださると嬉しいです。

 ということで、2022年も相変わらず、椎葉伊作は浅はかに存在します。引き続き、何かやってんなアイツと冷ややかな目で見守って頂ければ幸いです。

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