ライトノベルは、もう「転生」と
「エロ」「グロ」でしか勝負できないのかな、と思う。
先に言っておきたいのは、ジャンルや媒体を否定するつもりはなくて、【マイナーな物を発信してる媒体が無い】のが、問題だと思うよ。ということ。
同時に、SNSや、ラノベのまとめサイトといった、集客性のある媒体が「人の注目が集まりやすいから」という理由で、上記のようなカテゴリーの作品を記事として取り上げること。
そしてなにより、本を発行している編集者自身が、まとめサイトの管理者と同じ思考であること。
集客性があり、即効性のある物語を取り上げることで、文芸、物語を発行している本家本元が「ゴシップ記事を書く記者」と同じような真似をして、人を集めている様に思えること。
今のライトノベルのやり方、流れって、
完全に「それ」だと思うのです。
これが、ラノベというジャンルで続くと、どうなるか。
まず、当たり前だけど、根拠のないゴシップ記事とか、それを書き起こす記者の存在を、芸人さん達は嫌うでしょう。
そういう雑誌を出しているところは、お仕事をしたくないと思うし、インタビューも載せたくない。そうなると当然、やがては「限られた情報」しか集まらなくなる。
ではラノベが今後も、より一層「エロ」「グロ」「ポルノ」で注目を集め、それがアニメ化されたりして、本を出版してる側が「お金になるからこの路線でいこう。もっと過激なものにしよう」とか言いだしたら、どうなるのか。
――〝他所のクリエイター〟が、一生ついていくと思います?
あくまでも、たとえばの話だけど。今後、ライトノベルが、さらに欲望に特化した媒体になり、それが集客性を持ち、欲望の捌け口にしたい人間たちが集まった先で、そのキャラクターに声をあて、命を吹き込むという職業の人たちが、今後も一生、ご飯を食べるために、自分を折って、曲げて、卑猥な仕事してくれると、本気で思ってます?
…声優さんの結婚ニュースって、最近すごく増えたよね?(小声)
というか、もはや「媒体単独」で生存するのが困難だから。
「コラボ」や「連携」を重視しはじめていたと思うのですが。
「エロ」「グロ」に特化していった作品を、それ以外の各媒体が、自分たちの企業イメージを汚してもなお、コラボしたいと思いますか?
本家本元の18禁ゲームが、CG1枚で10万も100万も課金してくれるアプリゲームに圧されて、生きるか死ぬかの瀬戸際になってるのに、元が健全な媒体が「エロ」に走り、ゴシップとして取り上げる形で競争した先に、何か新しい物が生まれる予感とかって、ありますか?
ゴシップ記事で盛り上がる媒体に、
新しい才能を持った、未知の原石が転がってくると思いますか?
さらに、そういうの探して、読みたいなぁとか思ってる読者が、いつまでも、ゴシップ発行雑誌に付き添ってくれると思ってますか?
いい加減、自分たちで【新しい仕組み】を作りなさいよ。
わたしが否定したいのは【コストを掛けない環境そのもの】だよ。
わたしが読みたいものがどこにもない。
探すのも、手に入れるのも、困難。
情報として発信されている媒体すらもない。
やがて、コラボ先のアニメやゲーム等で、好きな人たちの声も消えているかもしれない。
そんな未来は、嫌ですよ?