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【雑記・感想】11/30


感想
 英雄闘争ヒーローギア!!


 この物語で一番良かったのが、冒頭のプロローグです。

 勇者が、マオウから男の子を救う。最後の力を振り絞る。


 テンプレだけど、シーンとして完成されているし「上手いな」と思いました。でもその後の展開が、まったく響きませんでした。

 理由は、ヒーローが、正義のために、何もしていないから。
 事務所で格闘トーナメントやって、淡々と修行してるだけだから。

 現代社会でデビルと呼ばれる未知の敵対戦力が存在し、町にも物理的な被害を出しているのであれば、「デビルを倒さないヒーロー」は、仕事をサボってる警察官と同じような見られ方をするだけだと思います。

 だからわたしは、登場人物にいろいろ質問をぶつけながら読んでました。

「なんでヒーローやってるの?」「ヒーローってお給料でるの?いくらぐらい?」「休みの日はなにやってるの? 週休2日?」「デビルは人型してるけど、そいつらに暴力振るっても心痛まない?」「国を守る使命感はあるの? それとも単に暴力が好き?」「死ぬこと怖くない?」「休みの日にデビルが現れて、休日出勤を命じられたら、一般人の為に命を賭して働いてくれる?」「ヒーローを引退したら転職先はあるの?」「そもそも他の働き口はなかったの?」「この世界観で、どうしてヒーローになろうと思ったの?」

 先を読んでも、疑問は増えるばかりでした。シンプルにヒーローとして己を体現してるのは、冒頭の勇者だけで、他のヒーローの正義が見えてきません。

 仮に「ヒーロー」というのが、役職の仮名称であり、人々は誰もそんな信念をもっていない。能力を使いたいだけ。と言うのなら、現実でも「警察官、軍人、自衛隊」という組織は成り立ちません。

 誰かの為に働ける。身を犠牲にできる。そういう【損をする人】が世の中にいてくれる、様々な形で戦って、バトルをしているから、現実はどうしようもなく回っている一面があるはずです。

 要は、バトル物の作品は、バトルそのものが大事なのではない。

 能力合戦をする。合戦をした上で相手をボコボコにする。途中で覚醒して急に強くなったりするけれど。
 主人公は原則として、相手をボコボコにする、できる理由をもっているはず。血を流しても戦えるから、その職業に就いているはずです。

 バトルの内容がだいじなのはもとより、先に【内容に共感できるバトルの開始と決着がある】こと。その構造を提示して、必然性のあるゴングを鳴らすことが、バトル物では一番重要なんじゃないかなと思いながら読みました。
 

3件のコメント

  • お忙しい中拙い作品を読んで頂いてありがとうございました。
    ご意見痛み入ります。


    その辺は二話以降で見せていく構成でしたが、序盤がスカスカでしたね。
    これはどうなっている、あれはどうなっているをばら撒いて回収していく物語ですので。

    どうやって表現を魅せていくのか考えさせられました。

    読者の目を意識しながら書くのは難しいですね。
    今後生かしていけるよう精進を重ねます。




  • おはようございます、秋雨です。
    序盤がスカスカなのではなくて「アピールポイントは先に示した方が良い」という感じでした。

     読者の目を意識する必要はなくて、むしろ、自分の見栄えを良くする。という形で書いてもいいんじゃないかなと思います。

     俺の作品のカッコイイところは、ここだぜ。とか。

     主人公が敵を倒すには、こういう理由があって、だから負けられずに、何度だって立ち上がるんだぜ、とか。

     ヒロインにはこういうカワイイところがあって、世間はこんな感じだけど、こういう考え方をもってるんだぜ。とか。

     いっそ、作中のお父さんになったつもりで、どんどん、自分の子供をアピールしてほしいんです。もちろん、サブキャラも、世界設定も、ぜんぶが自分の子供であるとも思いますけれど、それならまず、主役の二人を活躍させてほしい。

     運動会に来るお父さん、お母さんが、自分の子供を撮りまくるように、遠慮なく親バカになって、まずは主役の二人について、語りまくってほしいわけです。

     とにかく、自分のたいせつな物の魅力を伝えるには、
     バカにならないといけない。と思うわけです。

     そして世の中には、たった1人でも気に入るキャラクターが入れば、延々とガチャをブン回したり、原価数百円の物販に、10万、100万と出してくれるバカ(あえてそう言う)もいるわけです。

     そういう意味でも、だいじなのは、バトルそのものではなくて、バトルのゴングを鳴らすキャラクターだと思うよ。といった様な事を書いたつもりです。
  • 読解力無くて申し訳ございません。
    貴重なご意見ありがとうございました。
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