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  • 二次創作

【自主企画2】11/29

最近読んだ本:
 ・「86」
 ・「美森まんじゃしろのサオリさん」

 おはようございます。
 埋もれてた近況ノートの確認を怠りました。すいません。
 今確認できたのが、

 ・魔王使いの監視日記
 ・英雄闘争ヒーローギア!!
 ・儚き咎は夢を知らない

 です。上から読ませていただきます。確認漏れ、その他なにかありましたら、お手数ですがこちらに返信の方をお願いいたします。


感想:
 魔王使いの監視日記

 感想の難しい作品です。
 端的に言って、物語の方向性が見えません。唯一わかるのは、魔王ルシフェルを、作者さんがとても気に入っているということ。

 反して、主人公のキャラが薄い。

 この世界の唯一神であるエデンや、それを憑依させた帝国の皇帝と楽しく絡んでいるのは、主役のシキではなく、ルシフェルです。

 読者としては「主人公シキ」の目線で物語を追いかける。状況を把握しようと努めるわけですが、目前で神と魔王のコントが始まったり、日記が挿入されたり、コメディかと思ったら、シキの母親が何者かに殺害された、といった重いテーマも唐突に提示されます。

 話や設定に、順序や整合性といったものが見られません。

 単純に、ルシフェルが主人公で良いのではないか。と思った程です。

 この考え方を、もう少し掘り下げていくと、

 母親を殺された過去を持つ主人公、シキ・イースレイターは【ファンタジー世界の主人公】である必要があるのか。話を進めるよりも、そちらの【必然性】をもっと突き詰めた方がいいはずだと思いました。


 仮に、シキという人物に、魔王ルシフェルが憑依する。

 それが話の本筋で、かつ【必然性がある】とします。

 では続けて、シキは【男であり、長男である必然性】はあるでしょうか? 【母親を殺された過去を持つ必然性】【性格はどちらかといえば寡黙であり、魔王が憑りついたことで非難を受ける必然性】はありますか? 

 その【必然性】は、物語を完結させることの必須条件ですか?
 
 これはわたし自身、マインドマップの一貫として用いている手法ですが、まずは紙を用意して、ペンで直接メモを取り、アナログ媒体に疑問を書き連ねてみると良いと思います。

 前述の内容だと、シキに、魔王ルシフェルが憑依するのは確定です。
 
 では、シキが【女性】であれば、どうでしょうか?

 明るく愉快でイケメンで、この世界の唯一神たりえるエデンの半身である魔王を従えた【寡黙で腕の立つ女性】。

 エデンの契約者は、セフィロト帝国の現皇帝です。
 町中にお忍びで繰り出したりしますが、エデンの翼のせいで王様だとバレるので、その過保護っぷりに、やや辟易としているところが見られます。帝王には、どこか子供っぽい、少年のような部分があります。

 では仮にこの【王様】を、シキと年齢の釣り合う【王子】として代入すればどうでしょう。彼の王と、シキは【恋愛対象】になるかもしれません。

 この場合、従来通りシキを主人公にしてもいいですし、
 逆に【王子】を主人公にすれば、シキの母親を殺した犯人を捕らえ、贖罪させ、魔王ルシフェルを憑依させた【彼女】を、ヒロインの一人として扱うこと、仲間として迎え入れるという展開も可能です。

 単体のエピソードとして話を構成させるならば、そちらの方が容易となります。この場合、シキの設定もさらに変わるかもしれません。彼女は帝国に住んでいない、【異国から来た旅人】でも成り立つますし、その正体は【魔界の姫君】でもいいわけです。
 仮に上記の設定を適用させれば【天使を崇拝する帝都の住人から迫害される】もっともな理由になり、ひいては世界設定の説得力も増します。
 
 要は、各種の要素を【物語の必然性】として分解する。自分の話を疑ってみる。そういった視線をもつことで、もっと【おもしろい話】になるんじゃないのかな? と思った次第です。

 感想は以上になります。
 今回はご依頼いただきありがとうございました。

3件のコメント

  • 何度も申し訳ありません、涼風 鈴鹿と申します。
    現在、企画の方に参加させている『儚き咎は夢を知らない』という作品の評価、感想も頂けないでしょうか?
    キャラの動き、感情の揺らぎを強めに意識して書いているつもりなのですが、その部分がうまくいっているか。また、その時何が起きていて、どうなっているか伝わるか、その辺りが特に気になっている為、ご意見いただけるととても嬉しいです。思った事をガンガン言って頂けると、尚嬉しいので、よろしくお願いします。
    何度も何度も、本当に申し訳ありません。
  • おはようございます。秋雨あきらと申します。
    確認いたしました。本日は出勤しますので、明日以降に拝読させていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
  • おはようございます、和泉ユウキです。

    数日経って自分のコメントを読み返したところ、かなり言い訳がましく感じた上に、長ったらしかったので再投稿致しました。
    もし、不愉快な思いをさせていましたら申し訳ございません。

    伝えたかったこと、頑なになりすぎたことなど、
    改めて文章で何かを伝えるということは難しいなと痛感しました。
    色々甘い部分も多かったとも感じましたし、今回はとても勉強になりました。
    他の方の視点からというのは、本当に大切ですね。

    ご指摘、本当にありがたかったです。
    次に書くお話に生かせる様に頑張りたいと思います!
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