おはようございます。
11月の始まり。冴えカノ13巻、読み終わった。
どうしても二次創作書きたい衝動に駆られる。書く書く。
ぼちぼち感想。
13巻、丸戸さんが、本当に筆が踊ってるように感じられて、読んでるこちらも楽しかった。本来は泣くべき場面でない、何気ない〝最後の合宿〟の連日間で、ボロボロ泣けるのは、きっと、物を作った人だけだと思う。
この巻で一番好きになったのは、安芸君。
彼のクリエイターとしての才能は【人の幸福を素直に喜べる】というところにあると思います。そして同時に、口では「見限る」と言いながら、才能が枯れてしまったクリエイターにも、きっと陰ながら応援してる。信者であるというスタンスを崩さないところにあると思う。
だから、女の子たちは、彼を好きになるんだろうなって納得した。
加藤の「安芸君にはすごくなってもらわないと困る」という発言はとっても重要に映りました。
すごくなるという事は、単純に、経済力が豊かになるということでもあって、経済力があるという事は、上記のようなクリエイター達を、一人でもたくさん、救えるという事に繋がるから。
それにしたって。結局のところ、めんどくせぇ男子が、めんどくせぇ女子と一緒になって、超絶身悶え壁爆散しろ程度のめんどくせぇカップルになってるのは笑うしかない。
第2章「ここからエピローグと言っても何の支障もありません」は、まったく本当にその通りで、胸がいっぱいになりました。むしろ、詩羽先輩を振るシーンは、合宿シーンを泣きながら読んでいたせいか、申し訳ないけど大笑いしてしまった。
先輩、英梨々をよろしく。任せて。って、なんなの? 君らは世間の事情のせいで仕方なく別れてしまった元夫婦か何かで、英梨々ちゃんは二人にとって大事な娘か何かなの!? 同い年に対する扱いじゃないよね……英梨々ちゃんは、本当に「お姫様」なんだなぁと。幸せにおなり。
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〝ゲームクリエイター〟という生き物の話。
みんな、道に迷っている。
これは日本だけの話でなく、海外でも軒並み同じ。
実はソーシャルゲームのプロデューサーは、全盛期のコンシューマーゲームを愛してる、超絶オタクな人たちが少なくない。
ソシャゲといえば、ガチャで儲けてるイメージがあると思ってる人は多いし、実際のところはそうなんだけど、じゃあ、ソシャゲをリリースする監督に、テレビゲームに対する愛情が無いか、ゲームを金儲けの道具として見ているか、と言えばそんなことはない。
むしろ、そういう人がプロデュースするゲームはすぐ終わる傾向があります。
どうしてか。
理由の一つとしては、技術の高いクリエイターが集まらないから。
集まっても、過去の伝説級の作品と、自分たちの「ポチポチゲー」を比較して、道に迷う。そんな時に自由気ままに作っているフリゲ―や同人ゲームを目にして、迷った挙句に、仕事を辞めるからです。
この業界。優秀な人ほど、仕事をよく辞めます。
普通の人が「まぁそれなりにやれたらいいかな」と思うところを、伝説に追いつくには、内側に閉じこもって、自分を磨き続けるしかない。と、(面倒くさい)高い目標をもって挑もうとしがちです。
もちろん、技術があり、志も高い(面倒くさい)クリエイターを手放すわけにもいかないので、プロデューサーも説得するわけですが、説得する際に「お給料あげるから辞めないで」としか言えない人と「俺も過去のゲームが好きだから気持ちはわかる」と言える人では、説得する材料に雲泥の差があります。
そして現状、生き残っているソシャゲというのは、道に迷い続けるクリエイターと、彼らを説得できる材料を持つプロデューサーが、闇に呑まれつつ、どうにかこうにか息を吸ってる状態です。でも、どう考えたところで、そんな環境が今後も続くわけがない。
こうした現状に、海外の超大手が取った対策があります。それは会社内に「クリエイター専用のメンタルケアリスト」の資格を持つ人材を、正式に部署として配属するという方法です。
雇用条件は、正式に「カウンセラー」の資格を持ち、病院勤務の経験があり、かつ【インディー、メジャー問わず、あらゆるビデオゲームに精通、熟知したオタクであり、また今後もゲームが趣味であること】だったそうです。
〝クリエイター〟って、世間からすれば、自分の好きなようにやってるし、会社員ではないのだから、あらゆる責任を自分で持つべきとかなんとか思われてる。そして、創作に天賦の才がある人は、それ以外の雑事に携わらせるべきではない。とか言われるんですけど。
わたしみたいな若輩者から言わせたら、
「それ、単に問題を先送りしてるだけだよね?」
「環境に問題(バグ)が発生してるのに、具体的な対処や処置を施さず、目を瞑って、無視してるだけだよね?」
です。
で、結局。
クリエイターのメンタル問題を無視してたら、どうなるか。
けもフレみたいな騒動が起きて、今後の予定がすべて白紙になって。
人間関係はどこもかも悪化して。
クリエイターは仕事を放棄したとバッシングされて。
企業は勘違いしすぎと炎上して。
経済が大ダメージ受けて。誰も得しなくて。
みんな慎重になって。慎重にはなるけど、具体的な対策なくて。
臆病になる。自由な発言だけが減る。
自由度が減れば、クリエイターは孤独になる。
作れたかもしれない創造性が失われる。
創造性が失われると、最近の作品はつまらない。
個性がないと言われる。
悪循環である。負のループに入りすぎてる。
それを「大人だからガマンしなきゃいけない」は、
どう考えてもおかしい。なんとかしたい。
と、常々思う、今日この頃です。(まとまらず)