おはようございます、秋雨です。
今日の日記は普段以上に、とりとめの無い内容となるでしょう。
お日柄もよく、気の向くままに、そうぞうしましょうか。
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さて。
〝創作(そうぞう)〟は
結局のところ、大別して2種類に分かれます。
一人ぼっちで作るか、みんなで作るか。
原則、その2つしかこの世には存在しません。
真の意味で「たった一人」の創作というものは存在しませんが、
創作を占める割合が「作者98%」になるか
「作者と編集者50%」になるかの違いは大きいと思います。
日本の出版業界の内部事情は詳しく知る由もありませんが、基本的に作品を制作するのは作者で、それを判断し、本として出版する仕事が編集者。という一般的な認識が100年以上続いてきたのは、間違いないと思います。
ただ近年において、編集者の作業行程であった「判断(審査)」が〝ランキングの数値〟に委ねられるようになりました。その審査は【一定以上の正確性をもっており、御元に利益として還元することが保障】されます。
つまり、ランキングの数値というのは〝信頼できる〟のです。現状、ランキングは人間がはじき出した実数値なわけですが、どこかを工夫すればAIにも似た様なことができる様になるかもしれません。
より意地悪な言い方をすれば、単純な打率として見れば、編集者個人の判断よりも、圧倒的多数に指示された、ランキング上の数値を参照にした方が上手くいってしまう、安全性を優先するならば、むしろその方が有利である事に、みんなが気づいた。
これがマスキングデータならば、出版社側の一つの戦略として通用したかもしれない。けれど、そのランキングの数字自体は、利用者の目にも見えるもので【編集者不要論】を口にする人々が現れました。
わたしからすれば、必要か、不要かという二次元論ではなく、単に文明が発達して、編集さんの仕事が一部なくなった。というだけに映ります。
AIが発展すれば、創作者の仕事がなくなる。というのもこういった理由がキッカケの一つだったりするわけなのですが、だったら『判断』する仕事がなくなったら、やるべきことを模索して、必要な仕事を『新しく作ればいいんじゃないの』というわけです。
で、編集とはプロデュース業であって、まだAIにそれは出来ないんだから、そこ磨けよ。という三木さんの考えは納得できます。
ただ、それじゃあ、小説投稿サイトという名目のwebプラットフォームを作って、新しくプロデュースするコンテンツってなんだろう。
――っていう話になってくるんですが。
まっさきに浮かんだのは、既存の作品IPを利用し、または新規のIPを立ち上げつつ、みんなで作るタイプの『シェアワールド』をやろうとしているんだろうな。ということでした。
(続く)
*
ちょっと話が脱線しますが
現代のアプリゲームに『レイドボス』という存在がいますよね。
ものすごくHP高くて、攻撃力も強くて、一人で倒すのは相当に困難なんだけど、みんなでやっつけたらそうでもない。自分がやられても、強い人が倒してくれたりします。
レイドボスは往々にして『MVP報酬』が設定されていて、一番頑張った人がボーナスをもらえて、途中で全滅してしまった人にも、最低限の報酬が入るようになっています。
――で、そのレイドボスが落とすアイテムを使って、パーティを強化したり、あるいは溜まった【ポイント】を副産物と交換できたりします。
小説投稿サイトの方に話を戻すと、もし、シェアワールドを実践するならば、そういう『与えられたお題(レイドボス)をクリアして、報酬を頂点の限られた一人に渡す』のではなく、各々の貢献値に準じたボーナスを配布する形にしてくるだろうな。と思うわけです。
すなわち【小説を書くのが好きだから参加する】に留まらず
【小説を書くのが好きだから、自分が好きなものを書いて、
各々がマイペースにポイントを蓄積し、
小説を書くだけで、目にみえる〝数値〟が貯まり】
【【【褒章として還元されることが、
アクティブな全ユーザーに保証されているシェアワールド】】】
を作る、作ってくれたらいいなーと期待してるわけです。
つまり、提示された内容に関して、単純に1000文字の小説を書けば
「1000ポイント」が返ってくる。人気作家(MVP)には特別ボーナスが入り、ポイントが1.5倍されたりします。
各々が手にしたポイントは、サイトに登録している以上は失われず、永続的に、自由なタイミングで【消費ができる】。
というサービスの形。
じゃあ、その要の報酬はなんなのか。
ここに三木さんの言う『編集者不要論の否定』を重ねると
【新人賞投稿の無条件1次突破】
および
【プロフィールを公開した編集者個人を指定しての作品投稿】
です。
いわば、作者側にシード権利を与えられる様にする。三木さんの発言では「作者が編集を選べるようにする。この人はダメだと思ったら、べつの人に切り替えてもいい」と言っていたので、じゃあ、そこで編集者個人にも「いいね!」とか「ダメだね!」と評価ボタンが実装されてもいいわけですよね。
新人編集者Aに読んでもらえる権利「10ポイント」
現在:0人待ち いいね! 0人 ダメだね! 50人
人気編集者ωに読んでもらえる権利「100000ポイント」
現在:200人待ち いいね! 1万人 ダメだね! 500人
とか、編集者にもランキングをつけられるというわけですねー。
……ニンゲンッテ、コワイナー。
もちろん、そんな黒いシステムはどうでもいいのであれば、運営側が抱える「新作ゲーム」の引換券や、人気イラストレーターの限定書下ろしイラスト、等の直接的な物品をポイントで交換できる様にしてもいい。
まぁ細かい問題とか、細かくない問題とかはさておいて。
webコンテンツのシェアワールドって、pixivとかにもあって、好きな人達は楽しそうにやってるんだけど。
やっぱり、みんなが『幸せになる』には、大小の違いはあっても、きちんと『見える形』で還元された方が良いんだよね。
わたしの経験上であるけれど、なにかしら『全ての利用者が還元を保障される要素』を含んだサービスというのは〝細くとも長続きする〟ものが多い。そして小説投稿サイトには、わたしの知る限り『そういうのがまだない』。
どうしてないのか、たぶん、三木さんの言う『従来の編集者』が持つ視点の欠落というか、欠点はそのあたりにあるんじゃないかなぁと思う。
カクヨム見てるとなんとなく思うんだけど。
『新規サービスを生み出す仕組み』が、自分たちで作れない。対象が本という媒体から離れてしまうと、急激に能力が低下する。
それはまだいいんだけど、サイト内で問題が起きた時は【既存の問題を微修正する】という事を、まず〝方法論として成立できない〟。という感じがすごい。
それは立ち上げ当初のサイトに【検索機能がなかった】という点からも明らかだし、公式ブログの方で「検索機能作りました!!」って堂々と告知された時は「……えっと、大丈夫……検索機能とか個人サイト全盛期の時から普通に設置されてるよね……?」って本気で心配になった。
初期に、まっしろなサイトのデザイン見た時から、その意見は変わってない。【編集者不要論】の真偽はともかく、わたしのみならず「それマジで言ってるの……?」って真顔になったユーザーは、けっして少なくないと思うよ。という自覚はした方がいいよね。たぶん……。
例えとして『アプリゲームのレイドボス』をだしたわけだけど、この形式を『某今秋から始まる予定のアニメの二次創作』として内容を自由に募集して、描いた文字数に応じて、上記の目的などに使えるポイントを分配する。という事も出来るわけで。
サイト公開、来年ですかー。
某今秋アニメが丁度、いい時期に差し掛かるか、終わるかといったところですねー。わたし、公式に二次創作できるの楽しみにしてます!!(満面の笑顔)
――という、妄想。