こんばんは! いつもお世話になっています。
タイトルのとおりなのですが、
砂の街の魔女と草原の賢者 - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330663878599595 こちら、先ほど完結しました。
世界を変える運命の恋中編コンテストに参加しているもので、壮大な長編の序章みたいな終わり方をしていますが、最初の目標は達成しているので、とてもきりがいいのではないかと思います。
二人はどうなるんだ!?というラストになっていますが、受賞して長編化したら再会して結婚します!という感じです。受賞しなくても長編化して10万字にして未来のカクヨムコンに託すかもしれません。
書きたかったことがいろいろあったのに、6万字で美しく収めるために結構削りました。旧都の民の舞男《カランダール》のアフシャールの話とか、教主の息子の話とか。
最後は教主の息子とベルカントの一騎打ちをハディージャとエムレが止める流れになるのですが、いつかは書きます、ということで応援をよろしくお願いします。
不遇令嬢とひきこもり魔法使い ふたりでスローライフを目指します
https://www.kadokawa.co.jp/product/322305001287/ こちらは来週25日にメディアワークス様から刊行されます。
どうぞよろしくお願いします。
ロイデン帝国騒乱記の続きも書き始めました。
11月中には連載を再開しますので、どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いしますばっかりで申し訳ないです……! よろしくとありがとう以外に何もないです! 私は大勢の人に生かされていきています!! いつもたいへんお世話になっております~!!
あとは、新潮社から出た「最果ての泥徒《ゴーレム》」という本がサイコーにおもしろかったのでここに書き残しておきます。
作者は日本ファンタジーノベル大賞を受賞した経歴をもつ高丘哲次先生。
四六判ソフトカバーで400ページありますが、レーエンデを読んできた皆様におかれましては余裕だと思われます。
物語の舞台は19世紀終盤のヨーロッパ、ポーランドによく似た架空の都市国家。この都市は自治国とは名ばかりでロシアとオーストリアとドイツに揉まれて苦労しています。そんなこの都市にはゴーレムを作る尖筆師という魔術師みたいな特殊能力をもつ職業の人々がいて、その中でもダントツに有能なイグナツ・カロニムスという男がゴーレムを普及させることを目的とした会社を経営しています。主人公はそのイグナツの娘のマヤ。マヤは幼くして優秀な尖筆師としての才覚を見せ、たった12歳で1体のゴーレムを作り、彼にスタルィと名付けます。マヤはスタルィを完全体にするために試行錯誤を繰り返します。
マヤとスタルィは訳あって二人で冒険の旅に出ます。その旅が波乱万丈で本当におもしろいです。作者様はよくこんな展開思いつくね……!?と感動しきりだったんですが、ラストはなるべくしてなったと言いますか、期待を裏切ることのないラストだったし、これ以外のラストはチープな印象になっちゃうだろうな、と思います。始点と終点がつながって円環となった……美しい構成だ。
マヤとスタルィの関係は本当にエモいです。スタルィは物語が進むにつれて完全体に近づくんですけど、途中で味覚を得て料理を始めたりなんかほんとに人間臭くて、なんならすごいイケメンなんですよ……。ゴーレムというと泥人形のイメージが強いんですが、ちょっと陶器人形に近い存在で、簡単なつくりのゴーレムはゾンビみたいなやつなんですけど、スタルィは精巧で人間と見分けがつかない美青年型ゴーレムなんですよ。とてもクールで知的な美男子なんです。で、マヤとスタルィは一応製作者と創作物という点で主従関係なんですが、友達以上恋人未満みたいな主従で、天才女魔術師が自分で作ったイケメン型人造人間に守られながら旅をする、という、少女漫画か!?みたいなシナリオラインなんです。スタルィが無敵すぎる……彼マジで一点の曇りもなき完璧従者で……主人であるマヤに対して生意気な口を利くけどいざという時は忠実というのが完璧な主従関係……ここもまた完成形……。
高丘哲次先生はデビュー作もボーイミーツガールな感じで、この残酷な世界の中で二人だけが輝いている……みたいな雰囲気の作品を書いていました。文章は淡々としているのですが、行間からエモが漂っているのです。設定も凝っているし、ストーリーの展開も縦横無尽だし、すごいなあ。それでいてラストはなるべくしてこうなったな……という比較的理解しやすいオチになるので腑に落ちる感じがあります。何を食べたらこんな話が書けるんだ。
新潮社の宣伝では「歴史改変SF」ってあってすごい難しそうだなーと思って覚悟して読み始めたんですけど、まあ歴史の知識はないよりあったほうがいいと思いますがそこまで堅苦しくなく、日本で言うと明治時代を舞台にマジックパンクをやる、ぐらいの感覚で読み始めればOKかなあと思います。でもラストはやっぱり「壮大な歴史ものだったなあ」とは思います。大河ドラマ見た気分になりました。
おすすめです。読めてよかったです。
この近況ノート、日本語破綻してる……本当に小説家かよ……。
このハードなファンタジーを読んだ勢いでヘビーな小説を読みたい!と思ってレーエンデの3巻に手を付けたら、レーエンデの3巻も蒸気機関車が出てきて19世紀後半~20世紀初頭みたいな雰囲気だったので、明治時代流行ってるのか!?と思った。2作品しか読んでいないのに流行っているも何もあるかいな。でもこの時代ってロマンがありますよね。私もいつか書いてみたいものですが、今のところネタはないです。いつ書いてもいいように資料だけは買い込んでおきます。
レーエンデといえば、先日ギフトをくださった方、ありがとうございます! コメントに「レーエンデの感想もおもしろく読んだ」と書いてくださっていたのがすごく印象的だったので、3巻もできれば書くようにしますね! ロイデンも水面下で進んでいるので待っていてくださると嬉しいです。