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「人生を狂わす実写化映画の地図 2010-2020」の2011年分を更新します。

 はじめまして、もしくは、こんにちは。
 郷倉四季です。

「人生を狂わす実写化映画の地図 2010-2020」の2011年を更新致します。また、毎日更新です。
 紹介する映画は、

・GANTZ
・GANTZ PERFECT ANSER
・スマグラー おまえの未来を運べ
・モテキ
・岳-ガク-
・ワイルド7
・カイジ2~人生奪回ゲーム~
・いまを生きる
・太陽

 になります。
 2011年公開ではなく、また漫画の実写化映画ではない作品も混ざっていますが、ぜひ読んでいただければと思います。
 個人的に押したのは「モテキ」です。

「モテキ」って森山未來がスタイリッシュに踊っているシーンが印象的ですが、内容はツイッターを使った出会いだったり、2011年当時のバンドやカルチャーを盛り込んで尚、今見てもまったく色褪せない普遍的なテーマを描いているんですよね。
 最高って思いながら見つつ、現実を生きる若者の末端として、大人の食い物にされてしまうシーンが多くて、結構辛い気持ちになったりしたので一概には言えないんですが、優れた映画であることは間違いありません。

 予定としては5月24日の夜21時から毎日更新していきますので、ぜひお付き合いください。

 https://kakuyomu.jp/works/16816452219613554277

 さて、星野源と新垣結衣が結婚しましたね!!!!!!!
 発表があったのが19日。

 その翌日の20日に「漫画『ベルセルク』などを執筆した漫画家の三浦建太郎さんが5月6日午後2時48分、急性大動脈解離のため亡くなった。20日、白泉社が公式サイトで訃報を伝えた。」というニュースも飛び込んできました。
 情報の処理能力が追い付かないですが、三浦建太郎のご冥福をお祈りいたします。

 発表は20日だけれど、関係者は発表より前に知っている人はいたのか、著名人のツイートなどを見ていくと、二週間前から現実感がなく、というような内容の投稿が20日にされていました。
 僕は『ベルセルク』の熱心なファンという訳ではなかったけれど、小松左京の「ゴルディアスの結び目」を元ネタに『ベルセルク』が描かれている、というような文章を見る度に、系譜にある作品なんだな、と思う次第です。

 歴史に残る作品はしっかりと過去の系譜を踏まえた上で新しいものを作っているんだなぁ、と当たり前のことに立ち返りました。

 同時に、星野源と新垣結衣を結びつけたのは「逃げるははじだが役に立つ」というジェンダー系の系譜にある少女漫画でした。
 ジェンダーとは「社会的意味合いから見た、男女の性区別。」で、社会的意味合いが時代によって流動的で、常に今の正しさが描かれていきます。
 ある種の最先端感というか、時代を反映する内容になっていて、僕はとくにSPドラマの展開は大好きでした。

 今後、星野源と新垣結衣の夫婦を語る時、浮かんでくるのは「逃げるははじだが役に立つ」という作品です。そういう意味でも、令和の常識的な認識を描く作品として、「逃げるははじだが役に立つ」はもう殿堂入りして良いでしょう。

 残すべき作品っていうのは個人が決めるとかではなく、社会とか時代が決めていくものなんでしょうが、『ベルセルク』と「逃げるははじだが役に立つ」は十年後にも盛んに語られることでしょう。

 というようなことを考えながら、歩きスマホをしていた仕事帰りに僕は派手にこけました。まじで、地面に倒れて十秒くらいは立ち上がれないレベルの痛みでした。
 手と膝を擦り剥いて、腕と足を打ったのか、じんじんと痛んで、三十歳で転ぶってなに? という惨めさに凹みました。
 もう嫌だ! 酒買う! って、近所のスーパーに入ってから、そうやって目先の快楽に逃げ込むからダメなんじゃないか? ともう一人の僕が言うので、何も買わずにスーパーを出ました。

 大人です。僕はもう大人なんだ! と言い聞かせる僕は本当に大人なのか……。
 やせ我慢ができること。
 それが大人の一歩なんだと思うことにした三十歳の一幕でした。

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