桜桃

　金のためなら手段は選ばない、二十八歳の青年、鏡谷知里〈かがみやちさと〉。 　車に轢かれたと微かな記憶が残る中、次に目を覚ますと、そこは見覚えのない場所だった。 　人を疑うこと…

赤い瞳を持ち生まれた桔梗家次女、桔梗美月。 母と姉に虐げられていた美月は、ひょんなことから冷酷無情と呼ばれ、恐怖の的となっている鬼神家の若当主、鬼神雅に嫁ぐこととなった。 無礼…

現代、陰陽寮の中で上位に位置する九重家では、跡取りについて議論が行われていた。 跡取り候補の一人、九重優輝(ここのえゆうき)は、天才と呼ばれるほどに実力が高い青年だ。 年齢的に…

即興小説で書きました。 お題　嫌な奴×季節外れの桜

　魔女の村に住んでいた一人の少女、リュミエールは人間に村を滅ぼされた。 　復讐したいという気持ちを抱くも、人間を前にすると何も出来ない自分に嫌気がさし、使い魔であるクラルと共にツ…

何も出来ない私を愛する人なんて、居る訳がない。 人は、自分に利益がある人にしか興味はない。 だから、何も持たない私を愛してくれる人なんて存在しない。 だって、無償の愛なんて、存…

血の匂いが心地良いなんて、君は本当に馬鹿な事しか言わないな。 そんなことを言われてしまえば、僕はもう止まらない。 覚悟してね？ ”人の趣味は甘い蜜” こちらの作品と同じ二…

”私”は―――― ”僕”は―――― 人に言ってはいけない趣味を持っている。 ”君の血の匂いは心地がいい” こちらは、今回の二人の別の物語です。 もしよかったら、こちら…

ヤクザの娘だが生真面目、男同士の恋愛の薄い本を日々の癒しとして持参している女性、真矢心優《しんやみゆ》は、犬宮探偵事務所を創立したあやかし、犬宮賢の助手をしていた。 毎日毎日やる…

　何も考えず、ただ書きたいものを書いています。人によっては不快になるかもしれませんがご了承ください。 　ファンノベル主体です！！

事故で下半身不随となった。 もう、夢を叶えられない。 こんな、動かない体で生きたところで意味なんてない。 なら、いっそ死にたかった。 『死なないで、かなしませないで』 赤い…

ヤクザの娘だが生真面目、男同士の恋愛の薄い本を日々の癒しとして持参している女性、真矢心優《しんやみゆ》は、犬宮探偵事務所を創立したあやかし、犬宮賢の助手をしていた。 毎日毎日やる…

黒川静稀は私の下僕。 何でもいう事を聞いてくれる、大事な下僕。 でも、ただの下僕ではない。 この子は――……

雨が降る放課後、私に落ちなかった唯一の男子、赤城景虎《あかしろかげと》と共に体育倉庫に閉じ込められてしまった。 気まずいし、どうすればいいかわからない。 焦りと困惑で猫をかぶ…

私、リヒト・ルーチェは魔法を扱えない。 親が学校に圧をかけ、私を劣等生が集まる魔法学校のF組に入れられ、めんどくさい人生を送っていた。 劣等生が集まるF組の担任になる先生は、…

こちらは、桜桃が書いた作品に出て来る登場人物のサイドストーリーです。 暗い過去が多いですが、必ずハッピーエンドとなります。 本編は全て、カクヨム内に作品があります。少しでも気に…

月が照らす町に、一人の女性が立っていた。 彼女の名は道標静香（どうひょうしずか）。肩より短い黒髪に、黒い瞳。釣り目で普段から無表情の彼女は、誰の目にも姿は映らない。 赤主体の着物…

怪鳥と呼ばれているタンゲーツは、日々自分好みの首を探していた。 今日も又、探していた。 そんな時、まさかこんな所に―――――― ※こちらはある配信者をイメージして書いておりま…

　特に何も取り柄がない学生、牧野優夏。友人である相良靖弥《あらいせいや》と下校途中、軽トラックと衝突し死亡。次に目を覚ました時、狩衣姿の、傷で全く動くことが出来ない少年の体に入っ…

「ぬし、我の嫁となれ」 　この言葉で、人身御供の生贄に選ばれた巫女である天魔華鈴（てんまかりん）の人生は変わった。 　両親からの愛や温かさを知らなかった華鈴は、あやかしの世界…

あやかしに好かれてしまい、事あるごとに追いかけられている女子中学生、神崎詩織。 氷鬼家の跡取りであり、天才と周りが認めているほどの実力がある男子中学生の氷鬼司。 まだ、詩織が…

　ねぇ、貴方は知っている？　"異世界への招待人"と呼ばれている、七不思議を。 　桜川高校には、三階に向かおうとする階段に大きな鏡があるの。体全体が映るほど、大きな鏡。 　その…

　虐待で命を落とした少女だった私は今、二つの人格を心に宿し駆け回る。 　周りには怨呪と呼ばれる怨みの集合体である化け物。そいつらを倒すため私、楽羅輪廻《かぐらりんね》がもう一つの…

田舎暮らしが嫌で家を出た私は、自分がどれだけ恵まれていたかを痛感する。 土の臭いも、自然も、今ここでしか味わえないはずなのに――……

　深い闇が広がる林の奥には、"ハコ"を持った者しか辿り着けない、古びた小屋がある。 　そこには紳士的な男性、筺鍵明人《きょうがいあきと》が依頼人として来る人を待ち続けている。 …

　記憶がなく、見知らぬ場所で目を覚ました葉月。目を覚ました葉月に声をかけたのは、妖しい笑みを浮かべている鬼と自身のことを言っているハン。 　何も分からない葉月に、飄々な態度を崩…

こんなはずじゃなかった、こんなことをしたかったわけじゃない。 どんなに言い訳を考えても、目の前に広がる恐怖は消えてはくれない。 「私は、信じられなかっただけなのに」

朝仕事に行き、いつもの業務を済ます。その間に小さな不運が積み重なり、俺は一刻も早く帰りたく同期の誘いを断った。 この選択によって、俺は俺の人生を狂わせた。

私の義兄である裕翔さんは、いつもやさしく、でも時々いじわるな。おそらく、理想と呼ばれる兄なんだろう。でも、私は顔や性格とかより、その人持っている体、いや、筋肉にしか興味はない。 …

コンビニに行くため、星空が広がる住宅街を歩いていた。その時、見知らぬ青年が上から降ってきた。 その青年は、いきなり物の怪樋場rrタ大きな鳥を相手に。大きな翼を羽ばたかせ空へと舞い…

私はあなたが好き、大好き。好きすぎて、どうにかなってしまいそう。 でも、これ以上この気持ちが膨らむことは許されない。 だから、距離を取ろうと思ったのに──……

昔貰ったぬいぐるみと、指輪。今の今まで、ずっと大事にしていた、宝物。 今までずっと、いつでも持っていた。私の、宝物。 だから、今回も――……

小さな本屋の店員をしている私。そこに毎日、いつもの時間に遊びに来る彼。 私がした質問に、彼はこう答える。 「現実味があるから」 この言葉の意味が分かるのは、彼が会計をしてい…

旧校舎にある空き部屋。そこには、赤い瞳を持つ青年が住んでいるという噂があった。 毎晩悪夢に悩まされていると相談された女子生徒、赤羽根凛（あかばねりん）。噂を頼りに旧校舎へ向かう…

　ある林の奥には、古びた小屋がある。 　そこには噂があり、どんなに固く閉まっている『匣（ハコ）』でも開けてくれる人がいるらしい。 　その人の名は筺鍵明人（きょうがいあきと）。そし…

俺の目の前に転がっている男性の死体。首と胴体が離れ、血だまりに倒れている。 なんでこんな事になった。なんで俺はこんな事に巻き込まれているんだ。 「早く、逃げねぇと…………。ま…

　清華高校の裏手にある人の近寄らない旧校舎二階には、目元に赤い布を巻いた一人の青年、魁輝月海(かいきるか)がいる。 　そんな彼に毎日放課後、会いに行っているのは女子生徒の鈴寧暁音…

本編、想妖匣-ｿｳﾖｳﾊｺ-のその後の話や、それぞれの登場人物の過去が描かれております。 まだ本編を読んでいない方は、そちらを読んでいただけた方が楽しめます。 「僕は○○に嫌わ…

幼馴染の彼。家族に愛されなかった私。 彼との時間は、何よりも楽しくて、早く終わってしまう。そんな彼は今、病院のベッドの中で優しく微笑んでいた

　出会いと別れ。涙に溢れかえる季節。だけれど、その中だからこそ奇跡が起きやすくなる。 「君、視えるのかい？」 「…………視たくないですけどね」 　卒業式。私の手には、卒業証書…

彼はいつも、決まった場所。決まった時間に決まった物を売っている。 一本、五十円。なんでそんなに安いのか。私は、彼に聞いた。すると彼は「お金より、笑顔が欲しいんだよ」と口にする。 …

　売れない物書きである青年、神咲星壱郎《かんざきせいいちろう》。 　ボサボサの、無駄に長く伸びてしまった髪を後ろへと乱雑にまとめ、上下スウェットを身にまとった星壱郎は、薄暗い部屋…

　学校の屋上にいつもいる男性、東雲夜狐(しののめやこ)。 　黒いパーカーのフードを深く被り、黒いマスクを付けている。そんな彼には噂があった。その噂は、『人の願いを一つだけ、叶えて…

　皆、ある日を境に私を無視し始めた。理由は分からない。みんな、私が存在していないように振る舞う。 　悲しい。辛い。苦しい。こんな思いを抱えながら、青空が広がる屋上へと向かい、ドア…

　深い闇が広がる林の奥には、"ハコ"を持った者しか辿り着けない、古びた小屋がある。 　そこには、紳士的な男性、筺鍵明人《きょうがいあきと》が依頼人として来る人を待ち続けていた。 …

　夜闇を駆け回る狐面の男、夜狐(やっこ)。正体は、いつも教室の端で寝ている男子高校生、赤鬼弥幸(あかぎやこ)。 　 　弥幸が纏っている不思議な空気に引き寄せられたかのように、同じ…

　人気の無い道。周りには古い建物が並んでいる。 　そんな中、１つだけ人が住んでいる家があった。そこには黒いストレートな長い髪が特徴的な青年が微笑みながら立っていた。 　顔上半分は…

　罰ゲームとして噂の旧校舎に行くことになった晋五と明仁。 　携帯のライト機能を使いなんとか旧校舎の教室へと向かうと、闇からの手によって、2人の存在を知る者は、誰も居なくなってしま…

七不思議を試した1人の男子生徒。 異世界の夢を持っていたようだが、現実はそう甘くなかった。 美女との出会いで男子生徒は、今日も恐怖心を抱えながら旅を続けるのであった。