このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(166文字)
突然何処とも知れない場所に置かれ、殺される主人公。人は理不尽な目に遭うと、大概「どうして俺がこんな目に」と思います。しかし、理由など無いのかもしれない。理不尽とはされる者にとって理由が必要でも、する方には理由は必要無い。恐怖の世界で理由を探す主人公が、その理由へと至ったときどうするのか。短編ですが理不尽というものを描写した面白い作品だと思います
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(193文字)
普通。いつ、どこにでもあるような、ありふれたものであること。他と特に異なる性質を持ってはいないさま。異常。そんな主人公が謎の殺戮者と謎の空間で殺し合いを続ける。殺し、殺され、逃げ、追われ。娯楽とは?最後まで読めば、自ずと分かる事でしょう。
人間、誰しも好きなことがあるでしょう。人に理解されなくても、倫理的に間違っていても、とにかく好きという事実からは逃れられません。享楽的な殺人を繰り返す謎の男から逃げ続ける主人公。二人は、お互いに殺し合いを続けます。彼の目的はなんなのか、なぜこんなことが行われているのか、読み進めていくに明らかになっていきます。明らかになったところで、そこになにかがあるかはわかりませんよ。だって、意味が無いのが遊びじゃないですか。
読み進めるほど、怖さの質が異なり、人間の様々な性(さが)を見せつけてくれる作品です。 読後感は、私はさっぱりとした気持ちになりました。ここは人それぞれだと思います。そんな、気になるラストシーンでした。ぜひ最後までお読みください。
話が進むにつれて怖さの質が変わっていくのが面白いですね。読了後にかなり「後味の悪さ」を感じて、読み甲斐がある作品です。(私はホラー作品は「後味の悪さ」がある作品の方が好きです)読み手によっては違う感想があるんだろうな、と当たり前のことを思いました。最後まで読んでみることをお勧めします。
3話目でゾクっとしました。鳥肌というか、思わず背後を確認しないと安心できない感じ。追われる恐怖から、解けない謎、それから狂気。怖いのに、続きが知りたくて読み進めてしまいました。(続編はないのですか(´•̥ ω •̥` '))