『彼方へと送る一筋の光』17回を更新しました。
今回は陰謀の真相回。真の意味でロスマリンに危機が迫ります。
本作は「中世風ファンタジーの化けの皮をかぶったSF」なのですが、今回はその化けの皮がロスマリンを追いつめることになります。
SF要素の部分であるカイルとアイラの正体、本文でもロスマリン当人が話していますが、例の7人は「よく理解し信じたな」と。
中世~近世をモデルにした時代の人間にタイムトラベルを持ち出して、それを理解し受け入れろというのは、書いた本人が言うのもなんですが無茶です。
でもその無茶を、咀嚼して飲み込んで受け入れたのが本文記載の7人。
でも普通に考えたら、その真実は受け入れられるはずもなければ、誰一人想像もできやしない。
そんな中で状況証拠だけで推論を積み上げていったら、今回のメルル・ブランの一連の発言となりました。
私自身、彼女の推論が素っ頓狂だとは思っていません。
普通に考えたら、まあこういう推論に辿り着くよなと思っています。
真実の方がおかしいんです。
そういう物語を書いてしまったんだな、と本作を書いてしみじみと思いました。
次回更新から、いよいよ救出作戦決行――といきたいんですが、その前にもう一つ閑話を。
次回更新箇所は、内容としては何てことはないものと見えて、後半戦を読んでいくのに重要なお話をいくつかさせていただきます。
次も間を置かず更新できればと思っています。