『彼方へと送る一筋の光』03をを更新しました。
この物語は14年に渡る長い時間を描いた物語ですが、その中でもここがある意味、最も穏やかだった時間かもしれません。
ロスマリンが、カティスとカイルワーンに愛しまれて育った時代。
少女だったロスマリンは大人の入口に立ち、いよいよアイラシェールとカイルワーンの真実に辿り着きます。
アイラシェールとカイルワーンが時間跳躍者であるという真実は、ごく限られた人間しか知りません。
本編で明確に描かれているのがカティス、マリーシア、アンナ・リヴィア、バルカロール侯爵の四人。
本編中で打ち明けられたことを示唆されているのが、セプタードとブレイリー。
そして今回。最後の一人がロスマリンです。
彼女が真実を知ったことで、物語は一つ目の転機を迎えます。
いずれ描いていくことになりますが、ロスマリンは本編においては部外者です。
幼すぎて、本筋に関わる余地もなかった。
そんな彼女が一人真実を知ることで、何を思うのか。どうなっていき、何を志すのか。
まあそれはここまで呼んでくださった皆さんは想像がついていることだと思いますし、その通りです。
ですがその結末に辿り着く、その過程はあまりにも険しい。
その険しい道のりを描いていくのが、本作です。
次回はいよいよ核心です。
またお付き合いいただければ幸いです。