公式より、カクヨムコン9の短編賞向けの課題付き企画が発表された。
9日、12日、15日にそれぞれお題が発表されるので、そのお題に基づいた話を1万字以内の作品として3日以内に仕上げ、「短編賞創作フェス」タグを付けてカクヨムコン短編賞に応募するのが条件。
詳しいレギュレーションは実際に当該ページをよく読んで欲しい。
課題付き短編を平日の3日で仕上げろというのは、なかなかエグい企画である。短編作家を何だと思っているのかね。
しかも、このお題に沿って書いて応募したところで、それ専用の賞があるわけではない。各回抽選で30名に500円分の図書券がもらえるだけ。つまり、作品の質は問われないわけである。
第一回目のお題は「スタート」。
質は問われないから、図書券狙いなら何を書いてもいいわけだが、ここではとりあえず、お題について真面目に考えてみよう。
startの意味は、
1.出発する
2.何かをやり始める
3.(機器が)起動する、動き出す
4.(驚いて)飛び上がる
あとは、獲物を狩り出す(4番の意味からの派生)、(野球で)登板する、などの意味がある。
略称としてのSTARTは、"STrategic Arms Reduction Treaty(戦略兵器削減条約)"が有名。アメリカ・ロシア間における、主に戦略核兵器の削減を意図した条約。
このお題だと、青春系のさわやかな作品を書くのは簡単。
上京して不安だったけど、なんかちょっといいことがあって、がんばるぞ、という気分になったとか、そんな感じの作品を書くとかすればいい。
ただ、これは他の人と相当被りまくると思う。
SFとかホラーなら、3番の意味から発想すると、これもまた簡単。いろんなロボットとかフランケンシュタイン(の怪物)とかを起動させまくるとよろしい。
ひねるなら、4番の意味を使いたい。おそらくこの意味の「スタート」は盲点で、多くの書き手が見落としていると思う。たぶんお題を出した人も想定外のはず。
あとは、どうしてもスタート地点に戻ってしまうという、タイムリープ系の作品とかもいけるか。
私は今のところ参加予定はない。あんまり心惹かれないお題なので。