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夢の自堕落システム

 私には長いこと、仰向けになりながらテレビを観たいという願望がありました。

 風邪をひいたりして体調が悪い時、寝ながらテレビを観るわけですが、これが結構観づらいんですよね。枕の高さとか角度とか、いろいろ微妙な調整が必要だし、横向きの態勢を続けるのも地味に疲れる。

 天井にテレビが付いていたらいいのになあと思ったあの日から幾世紀かが流れ、最近マスクをするようになって風邪をあまりひかなくなった今頃になって、ついにあの日の願望が実現する日が来たのです!

 具体的には下の写真を見てもらったほうがわかりやすいですが、車用のタブレットホルダーをパソコンデスクの下に取り付け、それにFire HD 10を設置。あとはその下にBluetoothスピーカーと枕を置いて完成。


 パソコンデスクにこんなもんを取り付けたら机として使えなくない? と思った人のために一応注釈しておくと、このデスクはもう机としては使用していません。昔使っていたデスクなのですが、私はこのデスクの上に棚を置いています。

 棚を設置すると上にデッドスペースができるわけですが、デスクの上に棚を置けば、そのスペースが下に来るわけです。
 私の部屋には押し入れがなく、収納スペースが足りなくて不便なので、このデスクの下のスペースを押し入れ代わりに使っていました。


 で、できあがったシステムを使ってみましたけど、こりゃいいです。すごく快適。
 寝ている目の前にモニターがあるのは、SFでよく出てくるバーチャルシステムみたいな感じがしますね。『マトリックス』とかの、シミュレーション内で死んだら現実でも死んじゃうような、それってシミュレーションの意味ないじゃん的なアレ。あれがついに現実のものになったような感覚。

 取り付けているのがFire HDなんでテレビは観られないですが(観る方法はありそうですが)、Amazon VideoとかYoutubeとかの動画は観られるし、ネットサーフィンもできるし、電子書籍も読めます。いい感じの高さにあるので、画面をタッチするのもそんなに苦じゃない。音楽も聴ける。
 そして枕元からはSRS-XG300の高品質なサウンドが。

 寝ながら動画を視聴すると、他に何もできないので、動画視聴に集中できる気がしますね。
 私は結構、テレビを観ながら別のことをしていて、気付くと全く観ていなかった、ということがあるんですが、これなら動画を見る以外に何もできない。

 これで体調が悪くなっても安心です。今度風邪をひいて寝込んだら、気にはなっていたけど観るのに時間を割くまでには至らなかった映画とかアニメとかをこれでガンガン強制的に視聴してやろうと思います。楽しみですね!
 もちろん、体調が悪くならない方がいいに決まっていますが。

3件のコメント

  • これは自堕落!そして秘密基地感満載!
    アマプラで映画流しながら、スマホ触ってて「あれ?いつのまにこの人死んだ?」とかなることありますもんね。
    ここなら集中できること間違いなしですね。
  • >竹部 月子さん

     デスクの下に頭を突っ込んでいるだけなんですけど、音が中で籠もるからか、確かに意外と秘密基地感はあるんですよね。

     寝ながら動画を観ていたら眠くならないかなと思っていましたが、あんまり関係ないみたいです。

     もちろん、寝落ちするにも素晴らしい環境で、スマホを顔の上に落としたりせずに済みます。
  • >矢武三さん

     カプセルホテルって似たようなシステムがあるんですか? だとしたら、結構本格的に『マトリックス』っぽくなってるんですね。

     結構ローコストでこんな素晴らしい自堕落環境を作れるようになったとは、いい時代になったもんです。
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