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”優等生”

なぜ、そんなに勉強を頑張れるの? と尋ねると
「面白いから」「これが普通だから」「目標があるから」
と、こんな答えが返ってくる。

これだとひどく、孤高の人間、
もしくは”特別”な人間の言うことだからと納得されてしまう。

そして、尋ねた方も答えた方も、せっかくのQ&Aに
益を見出すことは無いように思う。

似たような問いを、もし自分が投げかけられると
するならば

「今の自分が気に入らない」「無理やりにでも変えたい」
と答えたい。「ほかの何かになりたい」でもいい。

他者や世界を変えようとするより、
自分自身に手を伸ばした方が簡単だと、昔の人も言った。

化粧をするように、食事や運動に気を付ける様に
その他たくさんの「努力する」の中に
勉強を頑張る、ということが加わる。

自己評価の、あまり高くないことが、「努力」を下支えし
その限度を限りなく押し上げる。

対象についての純粋な興味は、そうした営為の"持続"に貢献するが、
唯一の理由にはなれない。

そんな気がした。

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