清瀬　六朗

　清瀬 六朗です。

　今日で『庚申待ち』が完結しました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330664767301464/episodes/16817330668426938752

　おつきあいくださったみなさま、ありがとうございました。
　冬が早く始まり、冬は日が暮れるのが早い街の物語でした。
　この街は今年はどんな冬を迎えているのかな。

　今年は、夏に身近でアクシデントが起こり、それに続くトラブル対応を引き受けざるを得なくなって、その日から「カク」・「ヨム」ともに停滞してしまいました。
　とくに、11月の後半には、「時が解決してくれる」という展望が消え失せ、そうこうしているうちにさらに事態がこじれて、それまである程度は確保できていた時間が取れなくなりました。
　さらに、トラブルのなかで人間関係の調整とかをやっていると、それまで順調に出ていたことばが出にくくなって来ました。前ならば何も考えずに書けた表現が、「あれ？ こういうの、どう言うんだっけな？」と考え込まないと出て来ない。出て来た表現も、書いてみると「何か違う」。そんな状態が続いています。

　その結果、「今年の後半はこんな物語（長篇）を書きたい」という思いはいっぱいあったのですが、そのすべてがかないませんでした。

　そのかわり、短めの作として：
　『私の「それが大事」の風景』
https://kakuyomu.jp/works/16817330662449168369
　『「いまとすこしもかわらない」　宮沢賢治の「五輪峠」と大統一理論』
https://kakuyomu.jp/works/16817330664065781605
　『アキ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330666002475386
　『見上げれば降るかもしれない』
https://kakuyomu.jp/works/16817330668222419652
などを書くことができました。

　ことばが出なくても、書かなければもっとことばが出なくなってしまう。書けなくなってしまう。
　そんな恐怖を抱えながら書く、というのは、初めての経験かも知れません。

　でも、そんな状態だからこそ、「カク」・「ヨム」ことの意味を「かみしめる」ことのできた時間だった、という思いもあります。

　アクシデントが起こったときに書いたとおり、めちゃくちゃに腹の立つ、理不尽な展開なのですが。
　そのかわり、このトラブル対応で学んだこともいろいろとありました。いずれそれは物語を書くうえで役に立つだろうと思っています。

　東京メトロの駆け込み乗車防止ポスターのうさぎさん、痛そうでかわいらしくて好きだったのだけど、そろそろお別れです。

　今年はお世話になりました。
　ありがとうございます。
　来年もよろしくお願い申し上げます。