『やまざくら』第4話を公開しました。
https://kakuyomu.jp/works/16816452219877883167/episodes/16816452220171812264 今回は「明治・大正・昭和・平成」と元号を並べているところがあります。最初に発表したときには「現在の元号」が平成だったので問題はなかったのですが、今回は「令和」をつけ加えるかどうかで迷いました。それで、あえてつけ加えませんでした。「ずっと昔」ということなので、令和はまだ「ずっと昔」ではなかろう、という判断からです。
この作を最初に発表したのは2012年なので平成24年でした。花梨がこの年で高校生だったとしたら、平成の始まりは生まれる前ということになり、平成創立のお店でも「ずっと昔」と感じてもいいだろう、と、最初に書いたときには「平成」まで入れたのですが。
もちろん、令和20年ごろになれば、また、高校生にとっての「昔」感覚は変化しているでしょうけど、そのころにはこの物語の前提になっている社会はだいぶ変わっているだろうと思います。たぶん、いままでの20年より、これからの20年のほうが変化は大きいでしょう。
何が「変わらないもの」で、何が「変わるから創作も追随しなければいけないもの」で、何が「変わるけど追随しなくてもいいもの」か、一義的には判断できないな、と思っています。