物理的に光子という物質は存在しても「音子」という物質は存在しない。素粒子のフォルムを音楽が纏うことができるのは音響効果を結晶回路に組み込まれた光電効果の波長パターンから転写して復元したり再生したりすることができるオーケストラ的なアーキテクチャの音のカタログのデータベースにインターフェースとして依存している。太陽光発電の（潜在的には原子力発電も）の電子生成の熱量変換的なエネルギー効率と光励起の電力流通の交換質量は、その技術的形態の価値定立の在り方が電荷としての粒子の量子的な仕事関数として異なっている。エンジンの循環系とスイッチ回路の高速無線通信技術の波長変形は音楽的な商業流通として現象的な声の質の同期性をやる気のような音源的商標として獲得するかもしれないが、そのことと音楽表現が持つ音の対称的な保存則が量子的な引き延ばしのような最小限の規律としてあらかじめ備わっている労働形態の電子機器性の熱量だ、というのは仮にそれがバンド仲間がオーケストラを結成したとしても比喩的な形象でさえ物理的な意味合いではない。負の空孔性とバンドギャップの性的構造のアナロジーは、励起の現実を音色的な意味合いには変換できない波長パターンだから問題含みになるのであって、放射的な軽さの崩壊の説明を装飾的な軽さのイメージに置換することでは客観的妥当性としては実現されえない身分の残照でしかない。