https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093083061175712そんなわけで、第二十八話です。
本文で出てくる軍用外套は、牛革製でとても丈夫です。
ですが、とにかく重くて着心地が悪く、特に雨などに当たると最悪の代物と化します(水を吸ってますます重くなり、乾くと今度はごわごわに固くなる)。
ちなみに、軍大学を出たようなエリート将校の皆さんは、もっと柔らかくて着心地がいい馬革や羊革の外套を、私費であつらえるのが普通です。
『幻獣召喚士』で、マリウスが帝国の軍用外套を愛用していたのを覚えているでしょうか?
軍人たちは、支給された外套を〝自分で育てる〟ことになります。
先輩たちから口伝される〝育てるコツ〟は、人間の皮脂で柔らかくすることにあります。
そのためには、洗ったり汚れを拭くのは厳禁で、着る側の人間もなるべく〝風呂に入らない〟ことが推奨されています。
根が潔癖症(軍に入ってかなり我慢している)のエイナとしては」、非常におぞましい装備の一つです。
コンラッド曹長は、二十数年間育ててきた自分の外套を非常に誇りにしていたので、エイナに拒絶されたことで少なからず傷ついていましたw
さて、この小説は長期連載なので、だらだら続けても一向に構わないのですが、一応各話のラストには〝オチ〟だったり、次回への〝ひき〟を持ってくるように気を付けています。
今回のラストも、突然現れた正体不明の敵、しかも部下の一人が「化け物!」と口にしていることで、緊迫感を高めて次回への興味をつなぐ……はずなのですがw
残念なことに、読者の方々には状況がバレバレで、化け物の正体も丸分かりです。
ご丁寧に、農家の道具小屋で宿泊した時の、エイナの思い出話でがっつり伏線まで撒いていますから、誰一人危機感を感じていないでしょうねwww
ここは作者の無駄な努力に敬意を払う局面でしょう。
ベテランの読者さんは、是非とも「わあ! 次回は一体どうなるんだろう? 楽しみだなぁ!」と〝棒読み〟で呟き、そっとブラウザバックするようお願いします!
スルースキル不足で突っ込んだら、負けですよぉ~(^^;
そんなわけで、次回のあっと驚く展開(笑)を「ドキドキ」しながらお待ちください!