https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16816700429160359023そんなわけで第十八話は、実際の式典の様子です。
■どこかで説明されていたかもしれませんが、龍族は本来自在に空を飛ぶことができるのですが、この世界ではその能力が限定されています。
長時間(=長距離)の飛行ができないのです。
龍の翼はその世界に存在する〝魔素〟を集め、それを放出することによって重力を打ち消しています。
龍が棲む幻獣界では、その魔素が濃密に存在するのですが、召喚されたこの世界では魔素が薄いのです。
そのため長い距離を飛ぶと蓄積した魔素が枯渇し、補給に一定時間がかかるというわけです。
■一応、形の上では第四軍を率いる蒼龍帝が詫びを入れる(言葉上は「遺憾の意」の表明)という儀式です。
ただ、やっぱり両軍とも意地がありますから、いかに見事な団体行動が取れるかで「こっちの方がよく訓練されているぞ」とマウントを取ろうとしています。
そんなくだらないことに血道をあげているのですから、合理主義の帝国軍が見たら鼻で嗤ったことでしょう。
やっぱりマグス大佐たちにこの式典を見えなかったのは、正解だったのかもしれません。
■レイアがずいぶんと無防備だなーと感じるかもしれませんが、彼女は目的を達成しましたから、これ以上逃げ隠れする理由がありません。
白城市にも帝国のスパイは入り込んでいるのでしょうが、彼らが白城の城壁を越えて中に入ることは不可能でしょうから、蒼龍とともに白虎を間近で見たレイアの体験談は貴重です。
帝国側としては十分な戦果と言えます。
■次回、レイアはあっさりと南カシルに連れ戻されます。
なんか大騒ぎした割に尻すぼみの結果だなと感じると思います。
ですが、ここからひと騒動、ふた騒動が起きますので、もう少し我慢してくださいw
そんなわけで、次回をお楽しみに!