https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16816700429095405999そんなわけで第十七話です。
白城市に人々が集まり、ざわついている理由が説明されます。
■マグス大佐が指摘していましたが、中央集権化の完成していない王国は、国内の風通しがとても悪くなっています。
四帝が治める管区同士の情報が、簡単に伝わらないようになっているのです。
なので、白城市で行われる第一軍と第四軍のイベントは、黒城管区と赤城管区にはまったく伝わっていません。
さすがに参謀本部はこの件を把握していますが、白虎帝と蒼龍帝からは報告すら届いていない始末です。
改革を進めるレテイシアは、さぞかし頭が痛いでしょうね。
■軍が硬直化しているのに対し、新興勢力である商人は情報の重要さを知っているので、こうした情報は簡単に広まります。
レイアがこのことを知ったのも、ワーズ評議員を通してのことで、彼女はこの情報に飛びつきました。
帝国にとっては、まだまだ四神獣は謎の存在で、情報が圧倒的に足りないのです。
どんな小さな情報でも、喉から手が出るほど欲しいと思っていますから、レイアがそれを持ち帰れたら、皇帝も簡単に罰することができないだろうという計算まで立てています。
■次回は実際の式典の様子と、レイアの動向、そしてユニの捜索です。
せっかく王国の中央部まで出張ってきた大佐と部下たちは、軟禁状態で何もできません。
でも、ちゃんと彼らの活躍する回が控えていますから、しばしお待ちください。それではどうか次回をお楽しみに!