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【幻獣召喚士3】第十六話「白城市訪問」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16816700429012914213

そんなわけで第十六話です。
いわゆる「つなぎ」回なので、特別な事件は起きません。

■舞台は白城市に移ります。本文で大佐がぼやいていますが、王国では通信網が整備されていないため各軍で情報を共有されておらず、いろいろと面倒なことが起こります。
 一応、黒城市からはユニたちが到着してすぐに王都に向けて第一報の使者を差し向けています。
 これは早馬による使者と、伝書鳩の両方を使っています(伝書鳩は速いのですが、不確実な上に質問に答えられませんので、使者は必須です)。
 使者は白城市を経由するので、一応ライアの失踪という事実だけは伝わっているのですが、ユニやマグス大佐が捜索に当たっていることとか、その後の動きまでは知らされていません。
 この辺は軍同士の縄張り意識みたいなのがあって、その弊害が露呈しています。
 第一軍から四軍までは、それぞれの管区が一種の独立国のようなものなので、仕方がありませんが、参謀本部もレテイシア女王も頭を痛めています。

■白城市に向かう過程で、ユニたちは一つ失態を犯しています。
 それは途中のボーヌ市を素通りしたことです。
 彼女たちは当然ボーヌに寄って、レイアたちの貸馬車の登録番号が記録されているかを確かめるべきでした。
 ほぼ同時刻に黒城市を出た司祭と男娼がボーヌに泊まったのなら、レイアたちも同様のはずです。
 多少の時間を取られても、それを確認していれば、あるいはレイアたちがまだ到着していない可能性に気づいたかもしれません。
 もちろん、レイアたちもボーヌに寄らずに通過したかもしれませんが……。
 ユニと大佐がオオカミで先行する形にしていれば、時間に余裕があるため、ボーヌに寄っていたかもしれませんから、そのあたりも判断ミスだったのでしょうね。

■さて、白城市はどうも様子がいつもと変わっているようです。
 その点が黒城市の第二軍に伝わっていないのも、両軍の風通しの悪さに原因があるのですが……。
 何があるのかは、次回で明らかになります。どうかお楽しみに!

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