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【幻獣召喚士3】第九話「養女」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16816700428495478339

★本日は衆院選の投票日です!
 みなさん投票しましょうね(私は期日前投票済み)!(^^)!
 夜はテレビの速報番組に齧りつくことになりそうです。

そんなわけで第九話です。

■レイアはエデルナ侯爵の養女になって後宮に仕えることになりますが、それ以前は名門ベルモア伯爵家の娘でした。
 この件は第一話に出てくるのですが、実を言うと「ベルモア伯爵」に落ち着くまで、二回名前をこっそりと変えています。
 なかなかしっくりくる名前が見つからなかったものですから……(^^;

■今回は、レイアの出生の秘密を明らかにする話です。
 黒龍会の代貸しカニングとの会話は、第五話でユニが
 「あら嬉しい。それじゃ訊くけど……」
 と言った後に続く場面です。
 ユニとマリウスはその夜に宿屋でこの情報を検討し、すでにこの時点でレイアの生い立ちについての推論を立てていました。
 基本的に当たっていますが、のちにレイアが自ら明かす話によると、彼女が自分から伯爵家へ養子に行くと言い出したようです。
 そこにはさまざまな事情があるのですが、伯爵家には代々の当主が蒐集した膨大な蔵書があるという話も影響したみたいです。

■このユニとカニングの会話を見ると、なぜユニがここまでの推理ができたのか、少々疑問に思えます。
 実を言うと、この推理は半分以上マリウスが考えたものです。
 カニング議長の邸宅を辞した後の短時間で、マリウスはそこまで考えたのですね。
 だからいかにもユニが有能に見えますが、彼女は〝眠りの小五郎〟みたいなもので、背後にはコナン君(マリウス)がいたのです。

■本文にあるように、レイアは伯爵家に引き取られて養女になってから、実の両親との連絡を許されませんでした。
 そのため、母親が亡くなったことも知りません。
 彼女が実の父親と連絡を取れるようになるのは、皇帝の側室となってからで、どういう方法を使ったのかも後半に明かされます。
 母親の死を知ったのも、父親と連絡を取った結果で、母親の墓を立てさせたのもレイアです(そのため墓が真新しかったのです)。

■さて、レイア逃亡の手助けをした人物が明らかとなり(状況証拠だけですが)、ユニと大佐は当然、その屋敷に向かいます。
 次回はその辺の話から始まり、思いがけずに逃亡劇が大がかりであることが分かってきます。
 お楽しみに!

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