https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16816700428130922012そんなわけで第四話です。
■再びマグス大佐側のお話で、まだコルドラ大山脈を抜けて東部に入る前、帝国の中央部での事件です
■マクラレンが現場にいたのは、侍女を口説こうと思ったためです。
大佐は「さすがに強姦まではしないだろうが、乳を揉むとか尻を撫でるくらいはするつもりだろう」と思っていたようです。
ですが、マクラレンはそのようなことは毛頭考えていませんでした。
■実をいうと、彼は女性に対する強いコンプレックスを持っています。
それなのに(それ故に?)高慢な女性に言い寄って、手厳しく振られることを好んでいました。
侮蔑され、屈辱を感じることで、女性に憎悪をつのらせる……それが一種の快感につながるのです。
そして、その歪んだ愛憎が爆発する瞬間が、例の行為というわけです。
……屈折してるなぁw
■その〝例の行為〟に関しては、ちょびっと描写しようかとも思ったのですが、なろうの運営から一発アウトを喰らいそうなので止めましたw
マクラレンはこの行為でないと勃起(射精)できないのです。
死神とはよく言ったものです。
■事件後、マクラレンの監視を申し出たイムラエルに対し、大佐は「満足しただろうから、その必要はない」と言っています。
これは、暗殺奴隷の殺害現場を目撃した侍女が、レイアの排泄物を捨てた穴に向かって嘔吐する姿をマクラレンが見て「満足した」という意味です。
高慢な侍女の無様な姿を見た彼が、一瞬にやりとしたという描写がありますが、それを見逃さなかった大佐が〝察した〟のですね。
■簡易トイレは、お祭りとか工事現場でよく目にするアレだと思ってください。
ただしかなり豪華な造りす。
臭気を防ぐため、事後に便壺(陶器製)を引き出し、侍女が中身を捨てて水で洗っています。
若い女性としては、排泄行為自体もそうですが、その事後処理を含めて人(特に男性)には見られたくありません。
そのため侍女以外は遠ざけられ、一回の小用で半時も停滞することになります。
では、侍女たちやマグス大佐はどうしたかと言うと、これは道の脇の茂みとかでしゃがんで済ませています。
レイアはちゃんと柔らかな紙を使用しますが、大佐たちは葉っぱで拭いています。
ルイ王朝のベルサイユ宮殿では、貴族の婦女子たちが茂みで用を足すため、大変に臭かったといいますね。
■次回第五話は、ユニ側の話に戻ります。お楽しみに!