あっという間に7月も明日で終わりですね。
仕事としては今日が最終営業日。四連休後ということもありばたついたので疲れました。
現在書いているのが「スノウ・ドーム」の第3部、真希子の孫娘「このみ」が主人公の物語です。高校3年生になったこのみは真希子の秘められた恋の記憶ゆえにまだ恋をしていない(恋をする気持ちに蓋をしている)子ですが、真希子が愛した千佳の孫ふたり(大学生の和貴という男の子と高校2年生の佳海(よしみ)という女の子)と再会し、唯一真希子・千佳の恋の秘密を分け合う相手である千佳の娘、成海もまじえながら自分の運命に一歩ずつ足を踏み入れるお話です。
なんだか長くなりそうで、何話かに分けることになると思います。その一話はほぼ書き上げたのですが、ちょっと寝かせておいて……(書き上げてから続けて公開したほうがいい気がしていて)
今週はpixivのほうで2人でリレーしている「VERANDAHOUSE」(ベラハ)が私の順番だったので書いていました。今、32話の第二稿を一緒に書いている棗ちゃんに送ったところです。
ベラハは2週に一度の連載で棗ちゃんと交互で書いているのですが、書いたら相手に校正してもらい、3回くらい直しのやりとりがあります。直しの指摘の際にはお互いに「ここの表現がいい」とか「うける」とか褒めポイントも書くようにしてモチベーションをあげています。
たぶん作者ふたりが一番登場人物たちに関心があるので、この人こんな行動するんだ~とかこの人の過去にこんなことがあったんだ~とか書かない担当の時も新鮮に楽しんでいます。
ベラハ以外は孤独に書いているのですが、前日に書いていて寝て夜中にあの描写が足りない、こうすべきだ、とか浮かんでくると早朝に起きて直したりしています。寝ていてもなんだかんだ物語のことを考えているんでしょうね。きっと物書きさんみんなそうだと思います。
そんなわけで7月は新作をあまり出せなかったのですが、なんだかんだと書いておりました。
また実は7月初めに6月に受けた人間ドックの結果が届いて、ある項目で要再検査になってしまっていました。
すぐに再検査の予約をとったのですがそれから二週間ほど先で、さらに結果が出るまで二週間で……。28日に再検査の結果を聞きに行ったのですが、幸い、治療が必要な状態ではありませんでした。
その結果が出るまでずっと怖くて落ち着かなかったし、私は小学生の娘がふたりいるのですが、彼女たちの前ではなにごともないように振る舞うようにしたり、毎日の仕事もあるしでとても疲れた一ヶ月でした。
私には会社に「彼女の彼女。」シリーズで描くような頼りになる先輩や心許せる同期、後輩がいるので、彼女たちに相談して親身にアドバイスをもらったり励ましてもらいました。
彼女たちにいい結果を報告できた時、とても嬉しかったです。
またそのもやもやの最中、琴吹はるきさんが「夢のよう」のコミカライズを完成させてくれたことも励みになりました。
琴吹さんの作品を見た感動、いつどんなふうに発表するか話し合い、いただいた感想を共有しあい、今後について話せたことは喜びでした。
また今後の展開があればいいなと願っています。
それと中山可穂先生の「宝塚」シリーズですね! たまたま要再検査の告知が出たあたりで「男役」を読み始めていたのですが、浮世離れした世界でちょっと笑ったり驚いたりしているといろんなことを忘れられました。そのまま「娘役」「銀橋」と読み終えて、また中山先生のどろどろした女たちの物語を読んでいるところです。
いつもながら読者様の温かな言葉にも励まされました。のあんさんが「めんどくさい彼女」を読んで気に入ってくださったり、「スノウ・ドーム」の続きを楽しみにしてくださったので書くぞ! と思えました。ありがとうございます!
子どもの夏休みになりいつもよりもっと時間がないのですが、遅筆ながらちょこちょこ書いていきますので8月もどうぞよろしくお願いします。
※明日でWeb合同誌「Lilies」の公開が終わるので、8月になったら札幌を舞台に書いた「降り積もる」をこちらでも公開し、カクヨムのご当地小説企画に出そうかなと思っています。