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(うその)日記完走御礼&お礼の花畑さんstory

こんばんは(*^^*)
ノートにお立ち寄りくださりありがとうございます。

前回のノートでお知らせしました自主企画「架空日記」参加作品『異世界転移研究所総務部企画課広報スタッフの私ですが、異世界には転移せずに現実世界で日記を書きます。』が無事一か月間の連載を終え、完結に至りました✨

あくまでも日記っぽいスタンスで書いてみよう、という言い訳の元、方向性も決めず、日々浮かんだネタを書き連ねていくうちに、ゴリエストが意外なほどに性格イケメンとなり、ひまりの恋も方向性を見失い、最後は皆さんに委ねるという暴挙に出てしまいました(;'∀')

それでも、沢山の方に応援していただき、楽しいコメントやレビュー、そして最終話での清き一票をいただき、とても感激しております✨
また、同じ企画に参加している方の日記を読むのも楽しくて、楽しい企画を立ててくださった黒猫屋さんにも、参加者の皆さんにも感謝です✨

さて、ネタバレを含んでしまいますが、日記の最終話でお願いしました投票では、圧倒的多数でゴリエスト松代とのまさかのフォーリンラブを希望されている方ばかり(笑)
ゴリエストエンドであらかたのストーリー展開を考えていたところ、嬉しいことに「天久保こえだエンドも両方読みたい!」とリクエストしてくださる方もいて、ちょっとその気になってます(←お調子者💦)

ただ、その場合、公言しておりましたノートでの続編公開となると、少々ごちゃごちゃと混乱を来しそうで……
元々レビューや☆にこだわらず、皆さんにお楽しみいただけたら、とノートでの公開を考えていたのですが、章立てやエピソードが追加できる通常の小説として書いた方がいいのかな、とも考え始めています。

とりあえず、公開形式については読んでくださる方が読みやすいように、ということを最優先で考えてみたいと思います。


長くなりますが、今回はノートにて、日記完結御礼「花畑さんからの通信」をお送りしたいと思います。
日記をお読みでない方には「なんのこっちゃ」な内容ですので、スルーでお願いいたします<(_ _)>💦

ちょっとだけ未来の日記です。

***7月3日(月)***

研究所内に再び激震が走った!!

事の発端は、庶務課のうーたんが開封した、福井県からの郵便物だった。

研究所あてに届いたその郵便物には、一通の封書のほかに簡単な便せんが添えられていた。
うーたんの話では、その便せんは福井県在住の男性が書いたもので
“ 6月29日に農作業に出たところ、同封した封書が大根畑に落ちていた。封書の宛名面にこの研究所の住所が記載されており、「拾った方はこちらへ送り届けてほしい」旨が書き添えられていたため、転送します” という内容だったそうだ。

そして、よくよくその封書の宛先を見ると、研究所の名前の下に特異点解析チーム長という名称が記載されていて、そして裏には……

なんと、差出人として花畑満(みつる)という名前が書いてあったんだって!!!

当然研究所内は大騒ぎ!
庶務課長が特異点解析チーム長の堀井さんを呼んで封書の中身を確認したところ、異世界転移した花畑さんからの手紙で間違いなさそうだということになり、緊急の研究室長会議が開かれた。

書記がわりに私も呼ばれ、PC持参で会議室へ。
そこで堀井チーム長の口から、花畑さんからの手紙が読み上げられた。
内容はだいたいこんな感じ。

異世界に愛車ごと転移できたために、転移先の野原から最寄りの町への移動は安全にでき、トランク内に詰めた大根を売りさばいたために潤沢な資金も得ることができ、現在は異世界での特異点探しと創出の研究を始めたところらしい。
町のギルドを通して、こちらから転送したリルリルフェアリルのDVDを捜索してもらった結果、一枚のDVDが見つかり、発見場所付近に一時的な特異点を検出できた。そのため、急いでこの手紙を書き、研究所あてに届くようにと一縷の望みを託して特異点に投げ込むつもりだ、ということだった。

異世界の様子については、時おり現れる異世界側からの転移者や奇跡の再転移者からの情報として知られているとおりで、自分としてもまだ転移して一週間のため、これから調査することばかりだとのこと。
異世界での定常的な特異点が検出でき、その歪みと接点をもつこちら側の世界の座標が特定できれば今後も通信できる可能性があるため、リルリルフェアリルのDVDはこれからも転送し続けてもらえるよう切望するとも書かれていた。

そして、最も衝撃的だった手紙の内容。
それは、花畑さんから天久保さんに向けて書かれたメッセージだった――。

会議の後で知ったことなのだけれど、実は天久保さんは、花畑さんが特異点を創出して自ら異世界転移する実験を行っていることを知っていて、もし転移に成功したら妹のはるきさんの消息を調べてほしいと頼んでいたそうだ。

チーム長代理で会議にも出席していた天久保さんの前で、花畑さんの調査報告が読み上げられた。

それによると、宿屋の女将からの情報として、はるきさんと思わしき、こちらの世界から転移した女性がいると――。

花畑さんは直接は会っていないが、幼い頃に雷に打たれて転移してきたハルキという美しい女性。

女将からの情報では、ハルキさんは……



一年前に、異世界の闇を統べる魔王エルケーニヒと結婚した、と――



その報告をチーム長が代読した瞬間、会議室の空気が凍りついた。

出席者全員が天久保さんに視線を集中させる中、天久保さんは顔面蒼白になって、わなわなと唇を嚙みしめていた。

と思うと、おもむろに白衣のポケットからピンクこえだを取り出し、こえだちゃんを包んだ両手を額にあてて「何かの間違いじゃ……」とつぶやいた。

チーム長は、花畑さんからの報告の終わりの一文として、「真偽のほどを確かめるべく引き続き調査する」と読み上げたけれど、天久保さんの悲痛な表情は変わらないままで。

会議が終わっても私にはかける言葉も見つからず、こえだちゃんを握りしめたまま肩を落として去っていく後姿を見送ることしかできなかった。


*******

……あれ?

花畑さんの転移先でのことを書くつもりが、天久保さんにスポットが当たってしまいました💦

とりあえず、花畑さんはリルリルフェアリルのDVDは一枚ゲットでき、現在特異点の研究と並行して町の発明家と共同でDVDプレーヤーを作る研究も行っているらしいです。
大根取引により財を成し、それなりに充実した異世界生活を送っている様子の花畑さんなのでした✨

それにしても、ハルキさんはどうなってるのやら……

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