• 異世界ファンタジー
  • 現代ドラマ

第11話『魅入られし者ら』裏話

まぼろし藤四郎
https://kakuyomu.jp/works/16817139557373742834


柳生宗矩の登場です。
のちに徳川幕府の総目付(大目付)となる重鎮でありながら、幕末に勝海舟が評価しなければ世に知られることも少なかった凄腕の忍者でもあると僕は思います。しかも剣術指南役。
権謀術数に長けた冷徹な黒幕というフィクションも多いのですが、その実、もの凄い仕事屋であったと僕は思っております。

さて、古刀です。
昨今の『ひと昔前』のスパンと、戦国末期のそれは恐らく同じくらいだと思います。明治からここまで120年と少し。それこそ戦国時代が思う古刀の時代は、僕らが思う江戸初期のようなものです。
鉄の作り方やブラッシュアップなども、すでに失われた技術であることは容易に推察できます。
いまでさえ老舗和菓子屋の味を再現するにしても、写真ひとつで出来ようはずもなく、こうであったろうという試行錯誤のもの。いわんや過去の鉄をや。

いかな天才といえども、試行錯誤を経ず偽物を作ることは出来ません。失敗を失敗として正しく把握できるからこその天才なのでしょう。

だからこそ、お藤を狙うものは多いことでしょう。
これからもよろしくお願いいたします。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する