まぼろし藤四郎
https://kakuyomu.jp/works/16817139557373742834作中にある
酒匂忠信が晩年に編纂した『刃紋記(一五七七年)』
という書物がありますが、フィクションです(ババン!) 押型の編纂に関わった職人は多く、目利きになるための登竜門であったので、それこそあれです。あれですよ。
茶器ひとつが一国に値するなんて時代の価値観、現在の読者がどう判断するかは「へうげもの」あたりからじっくり考えるようになりましたが、当時の支配階級並びに武士たちが命を左右せずに論功行賞をするよう必死に作り上げた芸術と価値観なんだろうなと思いつつ、命の価値が高騰零落する時代、その美が追い求められるような心の余裕が存分に育まれたすごい時期だったんだなあと思わずにはいられません。
お藤は二次性徴を終えて完成しました。
大異才の刀工です。
このあと同話に絡むかお楽しみに。