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ポルとルズアの二重奏「5-3 望郷」更新

5章3話を更新しました。
ノートを書こう書こうと思っていたのに、仕事が忙しかったのとこの季節に熱中症でダウンしたのとで、ようやっと書けました。待ってくださっている方がいるかは分かりませんが、お待たせしました。

さて、今回は昼間のベスペンツァを歩き回りました。モナがこんなにしゃべるなんて思ってもなかった。
それと、ルズアの口の悪さに唖然としますねえ……あれでたぶんスティンはルズアに怒ったことなさそうだし、なんならちょっと可愛がっているのでは? すごい。


さて、今回はベスペンツァでの生計の立て方を少しほじくります。


ベスペンツァでは、基本的にどこの家も林業で生計を立てています。
森の木を切って、山の麓の町に材木や薪として売ったり。また、切った木で木細工を作って売ったりなど。男は木こり、女は木細工でお金を稼ぐことがスタンダードみたいです。
場合によっては林業のみならず、森の中で捕った獣の毛皮などを売る猟師もいたでしょう。

平らな場所もなければ、棚田も作れないほどの急斜面ですから、畑を耕す農業はほぼ無理。囲いの中で家畜を飼うのもほぼ無理です。
だから、ベスペンツァではニワトリが町中に放し飼いにされています。土地が狭くても飼えるし、餌も手に入りやすいですから。

しかし、家のニワトリを自由奔放に町へ放ったら、管理するのが大変です。暗くなる前にはみんな家にこもるので、ニワトリも回収しなければなりません。

そこで、住人たちはニワトリの管理を訓練された犬にさせています。牧羊犬ならぬ牧鶏犬です。
伝統的に飼われてきた牧鶏犬は、ベスペンツァ固有の犬種になりました。
ベスペンツァの狭くて高低差の激しい土地を走り回るので、サイズは中型犬くらい、活発で俊敏、運動量も多く、発情期の雌鶏にも負けないようにとても気が強いです。

増水した川にも強い長毛の毛皮に、大雨の中を走っても水が入らない垂れ耳。
忠誠心が強くて賢いですが、よく通る声ですごく吠えるので、都会で飼うのは難しいやつです。

しかし、犬に管理させても、夕方家に全部のニワトリが帰ってくるとは限りません。なんなら、知らないニワトリが家に帰って来ることもあります。
一応足輪で自分ちのニワトリは区別がつくようになっているはずなのですが……。

そこについて住人たちはおおらかなもので、まあ帰ってきてないやつは近所の家にいるでしょ……このニワトリうちのじゃないけどまあ今日くらいいっか……という感じ。
今回のモナのように、エサはどっかの誰かが町中で蒔いてるし。道端にどこかのニワトリが産んだ卵が落ちてたら、きれいだったら持って帰る。そんなもんです。
シメる時さえ自分ちのニワトリだったらいいレベル。鶏泥棒という概念はなく、ぜーんぶ信用で成り立っています。



前回からの閲覧、応援、☆レビューありがとうございます!
☆をいただいたのは本当にしばらくぶりでした。めちゃくちゃ嬉しかったです。また、先週の第七回文学フリマ大阪では、予想外にたくさんの人に二重奏1巻が興味を持ってもらえて、最高でした。
友人に依頼して作ってもらったロゴがめちゃくちゃに好評で、目を引いたみたいです。いつかその友人もノートで紹介したい……


次回の更新は来週末です。
今後とも、拙作をよろしくお願いいたします。

コメント

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