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ポルとルズアの二重奏「5-2 迷路の町」更新

5章2話を更新しました。
珍しく金曜が休みだったので、金曜ロードショーのラピュタを見ながら書いています。小さい頃はロボットが嫌いで見るのイヤだったんですが、今見ると絵の端々に夢があっていいですねえ……
今回は迷路の町・ベスペンツァに到着しました。ラピュタに出てくる町くらいのスケールで夢を詰め込んだつもりです。


今回はとりあえずベスペンツァの話をします。


アルバート王国で一番高い山が、ギェトウ山という山です。
その山頂の西側は高原になり、東側は山脈となって峰が続いています。
その山脈の終わる端の方で、山の斜面を切り開いて無理矢理作られたのがベスペンツァです。

山を削って作ったのではなく、森を切り開いてそのまま町をつくったものですから、とにかく平らなところがありません。
町の中はずっと階段と坂で、建物の床面ですらどこも傾いていると思います。

おまけに山なので、すぐに天気が変わります。
特に夜に大雨が降ることが多いので、ただでさえ暗い森は余計に暗くなります。
ですからそういう時の獣よけに、町の周りは土塁や岩、木の衝立で頑張って壁が作られ、門は暗くなってきたらすぐに閉めることになっています。
大雨で外に出るのもままならないので、住人たちは町の門が閉まる頃になると、放し飼いの家畜たちを呼び戻し、道の灯りを消して家にこもってしまいます。

ベスペンツァの山を下ったところにはドレッドフェールがあるのですが、ドレッドフェールにはど真ん中に大きな湖があります。
ベスペンツァ周辺は大変日当たりがよく、昼間はカラッと晴れることが多いです。
そのせいで、そこで揮発した水が夜になると冷えて雲になり、夜は大嵐になるのです。たぶんね。ほんとか知りませんけど。

ただ、ベスペンツァは急な斜面なだけあって水はけも大変いいです。なので、毎日大雨が降っても町中が水浸しになるようなことはありません。
いわば町中が水路になっているようなものなのです。それを利用して、町中の家がちょっとした水道を引いています。

まあそれでも、激しめの雨が数日降れば、町は乾いても川は増水します。川の増水が落ち着くまでに数日はかかるので、ドレッドフェールへ行くのに川を渡らなければならないとなると、大事をとって水量が減るのを待つ方がいいでしょう。


さて、今回も応援と閲覧ありがとうございます!
もう少しで2100PVに届きそうです。こないだ2000って言ったばっかじゃなかった……?
来週末は文フリ大阪に出展します。既刊だけでの参加ですが、お目にかかれる方がいらっしゃったらぜひよろしくお願いします!


次回の更新は、イベント出展のため再来週末にいたします。
今後とも拙作をよろしくお願いいたします。

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