5章を開始しました。
更新ノートを書くのが今までで一番遅くなってしまいました。なぜならお盆休暇があって忙しかったから……。そのうえツイッター創作企画なるものへフォロワーさんに招待していただき、こういうのでワイワイ遊ぶのは高校以来だな~と思いつつ、初心に還って楽しんでいます。話のストックがないというのに。ないというのに。でも楽しい。
とりあえず今回は閑話休題な感じでした。シェンがペラペラしゃべるったらない。よくあのスピードで口から出まかせが言えるものです。
今回は、旅の馬車芸人について話します。
今回出てきたバルバロ一座は、アルバート王国名物の馬車芸人です。
ああやって芸ができる人と商人がタッグを組んで、退屈な馬車の上で芸をしながら、商品を売って生計を立てている人たちがいるんですね。
ついでに乗せてもらう馬車ともある種の契約を結んでいることが多く、定期的に長く乗るかわりに、馬車賃を負けてもらうみたいです。
バルバロ一座は布売り商人でしたが、いろんなものを売る商人が馬車芸人として活動しています。
たとえば新聞売り、傘売り、画材売り、などなど。保存食を売っている人もいるそう。比較的軽くて壊れにくく、時間が経って悪くなったりしないものを売っているようです。
一方で、モナやドニのように芸をする側も、いろんな種類の人がいます。
モナは大道芸人と踊り子のハイブリッドみたいな感じでしたが、他にはピエロや大道芸一本の人もいますし、猿回しみたいに動物を使う人、我々の世界でいう噺屋やお笑い芸人みたいに口で芸をする人、腹話術師、操り人形師、手品師、などなど。
ドニのように楽器を操る人は、それこそいろんな楽器を持っている人がいます。
ギターやバンジョーなどの弦楽器はもちろん、ハーモニカ、縦笛や横笛、ホルンみたいな金管楽器、ドラム、膝にのせて弾ける鍵盤打楽器の類、歌や口笛がうまい人もいそう。馬車の上で演奏することに特化した楽器もありそうですよね。こっちの世界にあるスーザフォンみたいな形してそう。
金管楽器の場合、トランペットみたいにド真ん前に音を飛ばすと馬車の上ではうるさいし商人の喋りが聞こえないので、ホルンやユーフォニアムみたいに上や横に音を飛ばす形のものが多そう。
そして、商人と芸人を一人でやってのける人もいます。
特に喋りがうまい人は、噺屋と売り込みを同時にできますし、占い師なんかは芸人がいなくても一人で成り立ちます。
一方、商人なしで、ただ馬車の上で芸をするソロ芸人もいます。踊り子をしながら、馬車を客と一緒に降りた後そのまま宿屋でベッドインするえっちなお姉さんとかもいたり。
そういうわけで、アルバート王国の馬車の上は、独特で自由な文化が発展する場でもあったのでした。
また、レアなものに出会えるところでもあります。馬車芸人からしか手に入らないものもありますし、なんなら、馬車芸人が代々語り継いでいる噺のネタや民謡もわんさかあると思います。
本筋とは関係ないですが、バルバロがポルたちと出会ったとき、かばんからボビンを落としたのはわざとです。
ああやって落としたものを拾ってもらったりすることで、相手に自分へ注意を向けさせ、モノのやりとりで関係を作ってしまうのです。
これは学生時代に授業で聞いた、紙芝居団体に着想を得ました。団体様の名前は忘れてしまったのですが……
そこの紙芝居では、話が始まる前に集まった子供たちへ紙風船を投げて、それを数回キャッチボールしてから話を始めるそうなんですね。
それによって、子供たちは格段に紙芝居を真剣に見てくれるようになるのだとか、なんとか。
今回は、更新ノートを書くのが相当遅くなって申し訳ありませんでした。こちらも追っていただいてる方がいらっしゃるようなので、なるべくきちんと定期的に更新していきたいと思います。私の一番苦手なやつですが、ここだけでも……
前回からの応援、閲覧、ありがとうございます。ずっと書いていると、前より下手になってね? とか思う時もあるのですが、おかげさまで大丈夫そうかな~という漠然とした安心感があります。
次回は今週末の更新です。
今後も拙作をよろしくお願いいたします。