5章6話を更新しました。
今回は数話ぶりにちゃんとシェンが登場した気がします。そして3章以来の”魔女”の一派登場でした。シェンのメンタルのこじれ具合がすごい。
あと何でしょうね、ポル様の静脈血色の鉛筆って。呪具か?
今回は、自分で書いてて食べたくなったので、食べ物の話をしましょうか……あれもうしてたっけ……
今回出てきた「丸いもの」。話の中にも説明してあったような気がしますが、ようは甘いおにぎりです。
どうも食感からして、普通の米ではなくモチ米っぽい。モチ米を蒸して、そのなかに砕いたナッツと塩を混ぜて、具に生の果実を入れて、いいにおいがする大きい葉っぱで巻けば腹持ちのする携帯食の完成です。
大きい葉っぱはスティン曰く、カシワの仲間らしいですが、私は朴葉の類いの可能性もあるかなあと思います。
こっちの世界で味を想像するなら、赤飯とフルーツ大福のコラボって感じでしょうかね。私はめっちゃ美味しそうだと思います。作ってみようかな。
中の具には、ベスペンツァ周辺の森や山の麓の方で採れる季節の果物が入ります。
この時期はちょっと早めのさくらんぼでしたが、もう少し暖かくなると、いちごをはじめ色んなベリーや、ビワ、柑橘、りんご、場合によっては栗やオリーブ、山菜が入ることもありそう。そうなるとちょっと味の方向性が変わりますよね、栗ご飯おむすびみたいな。
ベスペンツァは農耕するスペースがないので、植物由来の食べ物と言えばもっぱら木の実や芽、山菜、きのこ等々、ザ・山の幸を採集して食べる感じになります。
特にナッツはよく採れるみたいですね。あとは、木こりたちが木を倒したあとに、そこで育つ果樹を植えたりしてきたのでしょう。
もっとも、木の間隔が狭くて暗い、高身長の広葉樹林ですから、そこで十分育てる果樹ってそんなにない気がすしますけど。
肝心の米は、山を下ってドレッドフェールから輸入します。
ドレッドフェールは大きな湖があって、ついでに平らで広大な盆地なので、水稲がよく育ちます。
切った木材や木細工をそこで売り、米をはじめ食材や塩と交換するわけです。
そうすると、米はそんなにわんさかあるものではないことが分かります。米袋担いで急な山を登るってだけで、だいぶ大変です。
だから、米は稼ぎ手である木こりの男たちが、仕事に持って行けるおにぎりの形でよく消費されていたようです。ポルたちにそのおにぎりを四つもくれるというのは、結構上等なお礼の品ということになります。
一方で、ベスペンツァには麦や芋も入ってきます。山を登って峰の反対側にいくと、森がなくなってひたすら草原、その下は平地です。そこでは、有り余りすぎて水が引き切れない土地で、麦や芋を育てている人々がいるわけです。
そっちでは、ベスペンツァ近くまで馬車が使えるので、たくさんの食料を一気に運ぶことができます。こっちの方が、貴重度は低めなのかな。
ベスペンツァ、獣や鶏の肉と山の幸、穀物がいい感じに食べられるので食生活はわりと豊かですね。エコールと比べても食材の種類が豊富な感じがします。
さて、今回も応援と閲覧ありがとうございます!
おかげさまで、あれよあれよというまに2300PVを超えてしまいました。早いよ。カクヨムのシステムが変わって、1日・1週間・1ヶ月のPV数を見れるようになったので、嬉しくなる頻度が増えています。
ところで更新について。
今まで週末更新にしていたところ、作者の仕事の休日が日曜しかないために、日曜に出かけてバタバタすることが多いので、いっそ平日更新にしようと思います。
誠に手前勝手ですみません。きちんと決まった時期に更新したいので、大体隔週の平日に更新します。ご理解いただければ幸いです。
そしてこれも手前勝手で恐縮なのですが、休日更新から平日更新に変更するにあたり、次回の更新を二週あけて、再来週にします。実際のところ、ストック生産に息切れしていてですね……そういうことです……頑張ります……
ということで、次回の更新は再来週の週中です。
今後とも拙作をよろしくお願いいたします。