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ポルとルズアの二重奏「5-12 償い」更新

5章12話を更新しました。

今回は久々に平和な回でした……。女の子の見た目描写するの好きなんですよね。
だからシェンの表情とかめっちゃ細かく書いちゃった。

ちょっと長々書きすぎじゃない? あんまりいらないシーンだったのでは? と思いながら結局一話分使って書いたポルとシェンのシーンですが、良かったと言っていただけることが多くて、書いて良かったと思いました。

ポルが人から心配される側から心配する側に、守られる側から守る側になった瞬間でした。ようやく多少社会性を身につけてきたんですかね。
対してシェンは、あれだけベラベラしゃべるくせに自分のことは全然ちゃんとしゃべれない子であることが分かりました。思春期……

次回の更新からはしばらくシェン過去編に入ります。


さて、今回はここのシーンと関連してこの間Twitterの友人たちと話したことの続きを書きます……


小説でも漫画でも何でもいいのですが、ストーリーを組み立てる時のやり方も人それぞれですごく面白いんですよね。

以前友人からいただいた質問に、「今書いている箇所より少し先の話で、すでに書けているシーンがあるが、そのシーンを開始するのに一定の条件を揃える必要がある場合、今書いているところからどうやってその条件を満たすようにストーリーを作るか。みんなどうしてる?」(超うろ覚えの要約)というのがありました。

これで一番面白いなと思ったのが、まず「あるシーンを開始するのに一定の条件を満たす必要がある」っていう感覚がそもそもあまり私になかったことです。
つまり、ゲームで「あるイベントが起こるにはどのルートを通って、このアイテムを持ってないと……」というのに一番近しい気がします。

プロットの立て方にしても、ルート分岐の方法でストーリーを作っていく人は何人か存じていますが、上記のような感覚とルート分岐法のプロットっていう組み合わせを見たりすると、「この方の創作の仕方は多分ゲームがベースなのか」と思うわけです。
何を食って生きてきたかがめちゃくちゃよくわかるんですよね。面白い。

対して私はというと、多分ベースにあるのは小説と音楽です。小説食って小説作りましたってかんじ。
話の緩急の付け方の感覚は、たぶん吹奏楽やピアノを真面目にやっていた頃から聞きまくったクラシック音楽にある、曲の緩急と同じです。コンサートのプログラム作りや、YouTubeのプレイリスト作りとも共通した感覚があります。

ついでに、小説も私の創作のベースを形作っているので、強いていうなら私のストーリーの作り方はルート分岐というより「世界線分岐」に近い気がします。

少し先のイベントが書けていたとしても、現在書いている箇所のなりゆきによっては、イベントの内容を変える。現在が変われば未来も変わる。過去が変わると現在も変わる。
場合によっては、先に書けているイベントがあっても、現在書いている箇所のなりゆきによって、イベントの方を全ボツにすることもあります。というか、そういうこと多いです。

現に、今回更新分の話は、大分前に書けていたシーンがあったんですよね。
そのシーン、時間は夕方だったのですが、今回ストーリーの流れ的に真っ昼間にするほかなかったので、先に書けていたシーンの流れと描写を全ボツにしました。

こうやって色んな人の事例を集めていきたい。めちゃめちゃ楽しいですよ。



さて、前回から応援と閲覧ありがとうございました。
仕事時間の都合上、変な時間にしかTwitterで宣伝や告知ができないのが残念ではありますが、それでも定期で読みに来てくださる方がいつもちゃんと更新を発掘してくださって嬉しいです。ありがとうございます。

次回からシェン過去編なのですが、長くなりそうなのと、内容的に本編の話の流れが崩れないか心配なので、別の小説として公開し、本編と統合して問題なさそうなら、過去編が終わったあとに本編とくっつけるという形を取りたいと思います。
ですので、その準備のため、次の更新は再来週にしようかと思います。
誠に勝手で申し訳ありません。気長に待っていただければ幸いです。


それでは、次回の更新は再来週の平日です。
今後とも、ポルとルズアの二重奏をよろしくお願いします。

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