• 異世界ファンタジー
  • 歴史・時代・伝奇

ポルとルズアの二重奏「5-4 立つ鳥は跡を」更新

5章4話を更新しました。
たいへん更新ノートを書くのが遅くなってしまいました。本当にすみません。
職場でショックなことがあってダウンしてたんです……職場だけに……?
今回はシェンがいなくなった回。5章の事件がようやく幕を開けました……
モナちゃん、ちょっとデリカシーなさすぎじゃないですか? 書きながらお前他人事だからってよく言うな……と思ってました。もっとデリカシーないやつもいますけどさ。


さて、今回もベスペンツァでの生活について垂れ流します。


前回は犬と鶏についてでしたが、2話くらいに出てきたとおり、馬も町の中をよく勝手に歩き回っています。
あの馬は乗馬にも荷物引きにも使われます。しかしこのクソ狭くて足場の悪い町を、普通の馬で通るのは逆に不便です。
だから、やっぱり馬も固有の品種です。

体高や横幅が小さい割に、足腰はがっしりしていて、なんていうか……ちょっとでかくて不格好なポニーって感じです。
一人で町を歩き回るのがしんどいようなお年寄りとか妊婦さんとか赤子連れとか、そういう人たちがよく乗ります。

そういうわけで、品種として気性がものすごーくおっとりしています。速く走るなんてもってのほかです。多分どんだけ訓練しても無理です。
そのかわり、障害物や足場の悪い場所に強く、狭い場所でもひょいひょい通れるバランス感覚と、体格の割に力が強いことが特徴です。
他の土地から来た人にはよく「猫みたいな馬」って言われるらしい。

もちろんこいつらも、住人たちの共有財産みたいな扱いです。
こっちの世界で言うと、自分ちの赤ちゃんが大きくなったらよその赤ちゃんがいる家庭にベビーカーを譲ったりするようなもので、馬もその時必要な家を点々とするのが基本。
馬が妊娠すると、生まれた子馬を最初に使いたい家がとりあえず出産まで面倒見る。生まれたら、近所からお祝いが贈られる。そんなシステムです。

そして家畜の扱いからもわかるように、この町は内輪での結束が強く、生活上のしきたりや慣習が価値観レベルでけっこうシビアなので、ちょっと肌に合わない人には相当窮屈です。
よそから来た人にはかなり寛容なほうですが、その実よそ者と内輪の線引きがものすごくはっきりしており、よく見るとある意味とても閉鎖的なのです。
ようは、コッテコテのムラ社会なのに、よそ者との境界線をさりげなく感じさせないような文化を持っているんです。これは友人に言われて私も初めて知りました。通りすがりの人が多い町だからね。

なので、都会に住む方が自由でいいって人には、ここの住人になることはおすすめできません。
町単位の大家族の中で人のあったかみを感じながら生活したい、みたいな人はいいかも。


前回から2200PVを超えました! 毎度毎度閲覧や応援、ありがとうございます。
このところ本当に仕事がカツカツで、更新も続けられるかいよいよ心配になってきています。もちろん話を生産しないと逆にメンタルに悪いので、時間があるかぎり続ける所存ではあります。
見てくれる方や待っていてくださる方がいると、なんかとてもホッとしますね。
極限状態では頑張れない人間なので、そういうのを感じると本当に頑張れます。
いつもありがとうございます。


次回の更新は今週末です。
今後とも拙作をよろしくお願いいたします。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する