4章10話を更新しました。
今回はメルの登校シーンでした。初めてこの国の学校をちゃんと書きました。
学校を出すにあたって、制服と建物のつくりを考えるのが一番楽しかったです。建物のつくりは私の職場をモデルにして作りました。制服はフォロワー様からアイディアをいただきながら頑張って作ったのに、結局ちゃんと描写できなかったな……
今回は何の話をしましょう……学校の話はエコール編の時にずいぶんした気がしますが、とりあえず公立学校の学校生活について話します。
公立学校は、地方の政治を担う貴族が建てた学校です。教師は一応、文官試験を受けて王都から派遣された文官です。
ですので、公立学校では国中どこへ行ってもだいたい同じことを教えています。統一的な国民意識を形成する場でもあったのでしょう。
公立学校には、初等学校と高等学校の二種類があります。初等学校は、我々の小学校と同じ年齢の子が通います。高等学校は、我々の世界でいう中高一貫です。
年度はたぶん9月始まりかなと思います。メルは1月生まれの15歳なので、高等学校3年生。こちらでいう中3です。
公立学校は初等学校から一応学問の場なので、ついてこれない生徒は容赦なく落第させられます。ですので、上の学年にいくほど生徒数は少なくなります。
特に初等学校を卒業した後、高等学校に入ると学費が高くなったり、入学試験が厳しかったりするので、ごっそり生徒数が減ります。メルの学校は一学年一クラスでも席が余るくらいです。
「音楽クラス」が出てきましたが、高等学校の授業は神学や文学、アルバート語などの全員共通の科目と、音楽クラスや美術クラス、薬学クラスや医術クラスなど選択できる科目があります。
もちろん、全員いくつか選択クラスを掛け持ちするカリキュラムになっているのだろうと思いますが、スクールフェスティバルなどでどこをメインに参加するかは、一つか二つにしぼれば自由に自分で決められます。
芸術系は身分の高い人たちの社会で通用する教養として実用的なので、わりと人気があります。なので、一学年一クラスしかない学校でも、音楽クラスの人たちだけでがっつり大人数の演劇が成立するくらいにはメンバーがいるわけです。
スクールフェスティバル、我々の世界の文化祭では、それぞれの選択クラスごとに出し物を自分たちで考えて実施します。学年ごとで出し物の人数が足りないときは、学年を超えて結託します。
同好会や委員会はあるかもしれませんが、部活はおそらくないでしょう。ですので、スクールフェスティバルの主役は選択クラスのメンバーです。演劇のようにステージでやる出し物もあれば、教室を使うものもあります。
音楽クラスや美術クラス、建築などの科目はなんとなく想像つきますが、医術とか薬学とかその辺のクラスの出し物って何するんでしょうね。
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