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ハンター×ハンターのカイトを語るだけの近況ノート

カイトって多分きちんとした形では10話くらいしか出てこないんですよね。始まりから終わりまで連載期間が10年くらいかかったキメラアント編のキーキャラクターなので印象深いんですが。

で今回のアマプラにきたアニメを見て気付いたんですがめちゃくちゃキャラクター造形がすごいです。

まずその象徴がクレイジースロット。スロットでランダムで出た数字の武器を絶対に使わないといけない。しかも武器にはおちゃらけピエロがくっついていて勝手にしゃべります。出す度にカイトは「はずれだ」「鬱陶しい」って言ってるんです。ゴンもキルアも「なんでそんな能力にしたんだ」ってツッコミます。このツッコミがカイトを理解する糸口なんです。

結論を先に言うとカイトは常に「不安定で思い通りにならない」ことを楽しんでいるんです。「はずれ」が大好きです。

生い立ちは親がいなくてスラム街で動物と一緒に食べ物を盗んで暮らしていました。次にカイトはジンの弟子になりますがジンは息子を人に預けて消えるほどの風来坊で親切な師匠ではなかったはずです。

立派にハンターになってからは大型生物の調査をしています。野生動物の生態観察も思い描いた結果が得られるものではないはずです。ゴンとキルアと行動している時も予想以上の二人の実力を見て「嬉しい誤算だ」と喜んでいてここでやっと実力を把握しました。カイトほどのプロのハンターであるなら実力を測り切れていない同行人なんていうリスクは普通とらないはずです。そして最後には性別さえ変わっても特に不満な様子もありません。


カイトは「はずれ」が楽しいキャラクターです。クレイジーピエロは最も自分の実力を発揮できる能力です。はずれてからどうするのか?が楽しくて仕方ないしそこが本懐の人物です。だからゴンとキルアという予想以上のあたりを引いた時に判断を誤ります。

ジンが言っていた「死んでたまるか!」と思った時にだけ出る武器はおそらくピトーと戦う時に出たクソ弱そうなバトンです。一番弱いはずれ武器がカイトの最も強い武器です。

富樫先生の設定と合っているかはわかりませんが少なくともたった10話くらいの登場回から私はここまで感じ取りました。

このキャラクター造形がすげーってなります。キーになる人物ではあるけどたった10話くらいしか登場しない1人のキャラクターに対しても徹底したテーマを設定して完遂する。またそのキャラクターが実に魅力的で物語の中で輝いている。ただただすごいです。

こういう意識で書きたい。そう思います。

最近ジャンプをテーマにした話を書いたのですがこんなん読まずにアマプラでハンター×ハンター見てください。

一応URL貼っておきますがハンター×ハンター見てください。
https://kakuyomu.jp/works/16818093083145066836

3件のコメント

  • キメラアント編……死ぬほど好き!!!
    わかりやすく、メルエムファンです。
  • メルエム、コムギは作品を通して不動のベストキャラですよねー、、、ジャンプの歴史の中でもかなりインパクトあるキャラだと思います、、、敵や味方や強さではなくてキャラクターで描ききったのがホントにすごくて。ハンター×ハンターに影響された漫画家多いとよくいうけど、当然で少年漫画に新しいルールを定義したので当然なんですよね。ちなみに私はナックル押しです。
  • 読んだのがかなり古いせいもあるんですが、ナックルを検索しました。
    さすがぽんぽん丸先生のお眼鏡にかなうだけあるwww
    ちなみに幽遊白書のあとのレベルEも好きでして、いやもう才能、の一言です。
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