三嶋悠希

「卒業式の後も絶対告白するんで、覚悟しといてください」 　先輩に宣戦布告をしてから一年と半年ちょっとが経ち、迎えた卒業式の日。三分後に来るバスで、先輩は帰ってしまう。 　恋する…

カクヨムWeb小説短編賞2020短編特別賞

千年生きられる種族の青年〈ネリネ〉と百年しか生きられない少女の〈ライカ〉の出会いと、別れた後のお話。

少女を見つけた。

25歳までに1人も恋人を作れなかった者は恋人代わりのロボットを購入し、付き合うことができる。性別次第では妊娠出産も可能だ。まあ、僕には関係ないことなんだけど。

それは後進か、更新か。

「じゃあさ、君はその遺影を何のために作ってる？」 中学初めての夏休み、僕はクラスで虐められている女子の遺影を作ることになった。彼女を虐めるきっかけを思いがけず作ったのも、僕だった…

全く読まれない学級文庫。ある日、その本棚に手を伸ばす少女が現れた。 左から右へ一冊ずつ本を読み終えていく彼女の目的とは何なのか。

ある秋の昼。タバコを吸う女子高生と新米アルバイトの男が、廃ビルの屋上で出会う。

　梅雨の時期、庭にキノコが生えていた。奈子は急に生えてきたそのキノコを恐れ、駆除しようと試みるが…。過去を省みて何を思うのか。 　初めての小説なので温かい目でお願いします。

「宝くじが当たる人は決まっている」なんて聞いたことがあるけど、実は高額当選者なんて、いないんじゃないかと思う。 だって身近に〇億円当たった人がいるなんて聞いたことがある？ でも僕…

誰も居ない放課後の教室、彼女はどこにでもありそうな一台のカメラを拾う。しかし、そのカメラで撮った写真を消すとそこに写った対象物を本当に消してしまうことが分かって――。 ◇カク…

灼熱の太陽と蝉声に包まれた、とある夏の出来事。 たまたま見つけたカフェにて"不思議な男"と出会った少年。彼はそこで、一夏の思い出を得る。 読んで下さる全ての方へ───色鮮やかな…

芦屋公園で夜に開かれるアシヤノマルシェ。そこについての情報を集めるうちに、いつしか僕は魅せられてしまったのでしょう。 ▢『カクヨムweb小説短編賞2023:円城塔賞追加選評』にて…

高校の入学式。見慣れない廊下を歩いていると、知らない男子生徒に肩をとんとんと叩かれた。 「ハンカチ落としたよ」 　その声を聞いた瞬間、理由は分からないけれど、自分の中で何かが…

私の名前は「鈴蘭」と書いて「りら」と読む。スズランの花言葉には「純粋、純潔」というものもある。りらは純粋そう、なんて言われることが多いけど、私だって人並みにそういうことには興味は…

三人グループ特有の苦しさに悩まされている高校二年生の紗良は、初めて学校をサボり一人でカラオケに行く。そこでメロンソーダを飲んで、紗良はあることに気がつくのだった。

彼氏と死体埋めする話。

こちらのボタンひとつで、あなたに天気を操作して頂けます。

体育でバドミントンのペアを組めずに体育館裏に逃げた高橋ツバサは、そこで隣のクラスの女子生徒、望月由紀と出会う。そこで僕は初めての味を知るのだった。

夏の終わりに僕は思ったのだ。

　序歌は、競技かるたで一番始めに読まれる、試合開始の合図となる歌のこと。百人一首には含まれていない、百一番目の、あるいは零番目の歌。 　競技かるたが大好きだった。それなの…

幸運な女の子の話

毎月、幸せそうな笑顔で花を選ぶお客さん。彼が選んだ花を包むことが仕事の私。 これが、私と彼の距離。

一人暮らしをしている私は就寝中、人の気配を感じて目が覚める。確認すると、そこには女の幽霊が。それから、異端な同棲生活がスタートしたが、そんなある日、私は仕事でミスを犯してしまい、…

今年もまた暑い季節になりましたね

学校にある日常の風景と言葉にできない小さな気持ち

カクヨム甲子園2023 浄化

私の幼馴染である彼には雨の日には外には出られないという秘密があった―― でも、ここ最近は雨が続いている。 だけど、私は彼に会いたい。 だって―― 【24年初夏追記】一部改…

夏祭り、夏の夢を俺は見た

カクヨム甲子園創作合宿2023 1回目お題「夏休み」

歳の差百合。 OLと女子大生。

上坂詩織は無名のネット小説家だった。彼女は行き場を失った感情を小説にすることで発散していた。 あるとき、クラスの人気者、川崎唯香に小説を見られてしまう。 唯香は小説を他言…

片想い中の彼には許嫁がいる。

主人公が通う病室には、主人公が「先生」と呼ぶ人がいました。2人は花火大会を病室の中で過ごします。夏の一夜、眠った後に明かされる真相とは——？ これは主人公が先生に抱く、切ない恋…

※虫の描写があります。

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト参加作品。 わたしが今とらえたものたちを短歌にしました。 ※コンテスト期間中に投稿したものだけを集めています。(一応完結済み)

ある母の日のこと、『私』は母にサプライズをしようとする。 カーネーションを買って、朝食のあとに渡そうというのだ。 朝食は自分と母が好きな、フレンチトースト。 だが、『私』はカーネ…

旅行先で、雨の日に、どこか自分に似ているところのある女の子に出会って、お友達になったお話。

『私』は、中学時代に「なんで小説なんか書いてるんだよ」と同級生に馬鹿にされたが、それに反論する言葉を持ち得なかった。 そして、高校生になると小説を書くことをやめる。 それは、「…

カクヨム甲子園についてのエッセイです。

【8/25にメディアワークス文庫様から書籍（https://www.kadokawa.co.jp/product/322303000543/）が発売されました。応援本当にありがと…