高校時代、私たちはよく砂浜で投げ釣りをしました。
たいして釣れなかったけれど。
砂浜から駅へ戻る途中に肉屋がありました。
釣りを終え、お腹を減らした私たちは、揚げたてのコロッケを買い食いするのを楽しみにしていました。
「肉屋のコロッケ、肉屋のコロッケ、肉屋のコロッケ、いいね♩」
私たちは歌いながら、肉屋をめざしたものでした。
ある日のこと、お店が休みでした。ガーン!
私たちはその先に「ヤマザキパン」という看板を出した小さな食料品店があるのを知っていました。
「ヤマザキパン、ヤマザキパン、ヤマザキパン、まあまあだ♩」
私たちは歌いながら、食料品店へ向かったのでした。