昨日宮城県を中心に大きな地震がありました。
私が住んでいるのは新潟の西部ですので、多少の揺れで済んだのですが、あの地震が来る直前まで宮城県に住む友人達とお酒を飲みながらゲラゲラとオンラインで馬鹿話をしておりまして。
地震の数分前まで通話をしていた人達から、避難所に行っただの水が出ないだのと聞かされると気が気でなくなります。
ここからどうやって愉快な記事にしようものかと悩みますが、書いてる私自身が昨夜の地震のせいであまり愉快な気持ちになっておらず。(そもそも愉快な記事にしようとするなというね)
しかしまぁあれですよ。あれだけの揺れですから、ニュースを見ておりますと一週間は家屋の倒壊の危険性が高いと報道されておりますし、倒壊が無いにしても家具が倒れたり食器や小物が散乱して非常に危険な状態になってしまった方も少なくないと存じます。
昨日一緒にオンラインでお酒を飲んでいた友人の一人が、揺れでめちゃめちゃになったお部屋の写真を見せて下さいましたが、それはもう言葉を絶する散乱加減でございまして。
畳に散らばる書類、線路。そして無数の車輌……。
その友人は根っからの鉄道好きでして、鉄道模型の収集を趣味にしておりまして、以前ご自宅にお邪魔させて頂いた時は部屋に所狭しと並べられた鉄道模型の数々に度肝を抜かれたものです。
ただでさえ、鉄道模型達がギッチギチに並べられたお部屋でございます。並べられたというよりも、もはや乱雑に置かれていたと言った方が適切なお部屋でございまして、それが昨夜の揺れのせいでどうなったかと申しますと——
あれ? あんま変わってないような……(殴
いやいやそんなことはございません。畳の上には無惨にも横たわった電車が彼方此方にございますし、写真ではごま塩にしか見えない黒い小さな何かの部品がそこら中に散らばっております。
あれを元の状態に戻すのは中々骨が折れる作業になることでしょうから、やはり地震というものは特に物が多いお部屋にとっては恐るべき敵であることは間違いなさそうです。
さて、本日の表題は枕で触れさせて頂いた、物が多い部屋。鉄道模型を集めている友人の部屋に当て嵌めればオタ部屋というものに憧れがございまして。
オタ部屋って良いですよね。部屋が狭くなることを対価に払いつつ、自分の好きな物に囲まれて生活するって、それはとても幸せなことだと思うのです。
フィギュアやグッズ、モデルガンやそれこそ鉄道模型など、多分好きな人は集め出したらキリがないと思うのです。
収集癖とまではいかないものの、欲しいものを欲しいだけ買い、そして部屋に飾る。それってとても素敵で幸せなことなのではないでしょうか。
何故私が「多分」だとか「幸せ」「素敵」などと、ふわふわとした表現ばかりを使っているかと言いますと、私にはそういった趣味が何一つ無いからでございます。
何か好きなグッズを集めたりだとか、そもそもグッズを集めようと思うほど好きなものが無くてですね、そういう動機のようなものが無ければ物が集まらないのも不思議ではないのです。
唯一の趣味は漫画を読むことで、確かに毎月10冊以上は漫画を買って楽しんでますし、それこそ昔は部屋が漫画に埋め尽くされておりました。
あれも確かに収集癖みたいなものですが、私が欲しいのは漫画の中身のストーリーであって、単行本自体が欲しい訳じゃありません。
今では電子書籍が普及したおかげで、部屋のスペースを奪う単行本もスマホ一つに収まるようになりましたから、私の部屋を圧迫するようなものは何一つございません。
でもですよ。テレビとかでたまに放送されるオタ部屋にはどうしても憧れを抱いてしまいまして。
綺麗にショーケースに陳列されて、ライトアップまでされてるフィギュアやプラモデルを好きな時に眺めていられる素敵なお部屋。いいなぁ、羨ましいなぁ。
これは私の持論ですがね、そんなにもお部屋がぎゅうぎゅうになってしまうくらい何かを集められるってことはですよ、それだけ自分の趣味に打ち込んでいる証拠じゃないですか。
だってフィギュアにしろ鉄道模型にしろですよ、一個や二個ならともかく沢山ともなれば掛かってるお金だって安くはないですよ。
でも彼らにとってそれは金の問題ではないのです。酔拳で悪い奴に道場を売れと言われて突っぱねた師範みたいなもんですよ。
そこには金額以上の価値があって、自分の生活のし易さを犠牲にしてでも好きな物を飾りたいという矜持があるからこそ、オタ部屋というものが完成するのです。
だから私がオタ部屋に惹かれるのは、そこまで何かに没頭して集められる彼らの熱意になんでしょうね。
だって私がオタ部屋作りたいと思っても、飾るものが何一つありませんから、作りたくても作れない。
でもやっぱり自宅にオタ部屋が欲しいので、こうなったらアレよ。
オタクで部屋にフィギュアとかグッズを飾るのが好きな女性で独身の方! 私と結婚して自宅に素敵なオタ部屋を作りませんか? 私はいつでも待っておりますよ! 連絡待ってます(笑)
さて、オタ部屋といえば現在連載中——
あ、オタ部屋とは少し違うんだけど、ニュースで専門家が自宅でインタビューを受ける時にさ、背後にでっかい本棚があって、そこに分厚い本が並んでいるじゃない。ほら、弁護士とかさ。
んで聞いた話なんですが、弁護士の本棚に飾ってある六法全書とか判例集の本って、あれ背表紙だけって場合があるんですってよ、奥さん。
今は判例とかも全部パソコンでデータ化してるから本当は本なんて必要ないけど、部屋の見栄えのために飾ってるんですって。そして背表紙だけを売ってる業者があるとか。
だから何だよって話ね(笑)