あ、卒業シーズンは3月でしたね……。卒業式に絡めた小話でもしようと思ったら、少し気が早かったようです。
でもでもですね、2月の雰囲気だって少し物悲しくありませんか?
なんといいますか、最終学年の「こいつらと一緒にいられるのもあと一か月なんだな……」的な切なさ。
三月にもきっと感じるのでしょうが、年が明けて一ヶ月が過ぎて、だんだん卒業というものが迫ってきて、一月には感じなかった別れをようやく実感するといいますか。
入学した時は「こんなとこ早く卒業してー!」なんて言ってたのに、友達と楽しい時間を過ごした3年間を思い出し、ふとした拍子に涙腺が緩んでくる。名残惜しいけど、友達と離れ離れになるのはいやだけど、卒業はしないといけない。
「卒業しても俺たちずっと連もうな!」そう誓い、友情を確かめ合って笑う。
安心して! 卒業したらほとんどの友達と疎遠になるよ! 会っても年一回とか、下手すりゃ同窓会で十数年ぶりとかザラだから!
「俺あの頃めっちゃ仲良かった奴いたけど誰だっけ……」
良くあることだよ!
私も先日知らない番号から電話が掛かってまいりまして、出てみたら高校時代の私の友人を名乗る怪しげな人物だったので、丁重に電話を切りました。
誰だろうと気になって告げられた名前を調べましたら、当時一番仲の良かった親友でございます。
ま、誰だか判明しても今は昔。こちらから掛けることはありませんし、恐らく向こうからももう来ないでしょう。
というかこの何年もずっと連絡よこさなかったのに、急に来たら怪しむよ! アムウ◯イか? どうせアム◯ェイだろう! 洗剤なんか買わないぞ! このアルバニア野郎!
友達なんて、大体そんなもんよ。
もうすぐ卒業、もとい終わりといえば、連載中
煌々と輝く満月の下で:異説吸血鬼カーミラ
の残されたエピソードもあと2回。27日に完結でございます。始まりがあれば終わりもある。そんな寂しい気持ちにさせられるのは、自慢の小説が間も無く完結するからか、それとも学生の時と違い友人が一桁しかいないからでしょうか。