ぼくはぎりぎりエヴァ世代の者なのですが、その弊害か何なのか、主人公と言えば等身大のキャラクター像と、体に染み付いています。
しかし本来主人公といえば、コンシューマーの憧れの存在であり、物語を自ら引っ張っていく、例えば熱血漢のような男です。
九十年代といえばサブカルチャー全盛期であり、それで育った者にとってポップカルチャーはむしろ邪道に感じます。主人公然とした主人公など、逆に目新しく映るのです。
もちろん主人公とは、読者が自己投影と憧れの両立が出来るよう狙っている読者層よりも『少し上』に設定するといいます(少年誌であれば年齢にやや上)。二つとも必要な要素であり(等身大であり憧れである)どちらか一方で良いというわけではありません。結局はバランスの問題です。
この辺りが、ぼくの今後の課題になるのでしょうね。