とある知り合いの女性(アラサー)が、とある男(高校生)をえらく可愛がります。『可愛がる』どうやら彼女にとってその男は、恋愛対象と一線を画す存在であり、母性のようなカテゴリーに当てはまるみたいなのです。しかし一般常識はさて置いて、ぼくにはその『可愛がる』という概念がいまいちピンときません。
で、場面は変わって、とある知り合いの男性(アラサー)が、とある女(高校生)をえらく可愛がります。それは、ぼくの目から見れば、完全に桃色遊戯の前兆、もしくは渦中です。いくら世の中的にタブーだとしても、恋愛感情は常識を軽々と飛び越えていきます。それが常識です。ですが、とある女性(アラサー)の目からは、あくまで『可愛がっているだけ』にしか見えず、やましい気持ちなど一切無いそうなのです。あまつさえぼくのことを「破廉恥野郎」と罵る始末。とばっちりもいいとこです。
以前仕事の関係で六十〜七十歳ほどの老紳士が、二十代前半の女性に毎週何十万円も注ぎ込んでいく様子を目にする機会が儘ありました。無論ぼくは彼等の関係を詳しく知りませんが、この場合、年齢差的にも肉体的にも『可愛がる』と断定して差し支えないと思います。
しかし三十前後の独身男に『可愛がる』が果たして適応されるのかというと甚だしく疑問です。
かつて高橋留美子大先生の代表作めぞん一刻でも女子高生のことを『手足伸びきっても中身は子ども』と表現しておりました。よって女性(アラサー)の振りかざす常識「女子高生相手にそんな感情を抱くなんて変態かしら!」が間違っているとは言い切れません。世間的には変態です。しかしそのセリフは、主人公五代裕作に向けられたもので『だから注意しろ』という意味合いが含まれておりました。ぼくから女性(アラサー)に言わせて貰えば「男の性欲を軽んじてはおりませんか?」です。
この誤差が数々の悲劇の元凶になっているとしか思えんのです。
まあ、一つも良い例が浮かびませんが。
いや別にぼくを取り巻く環境が色めき立っているわけではありません。むしろゴビ砂漠のように枯れ果てているからこそ、こんな話題でお茶を濁すしかないのです…。
いずれにせよ、グダグダ言い争った所で埒があかない。ええい本人に突撃じゃあ!と酔った勢いで男性(アラサー)の元へぼくは直撃しました!
まあ、真相は藪の中ということで…。